山脇学園短期大学 平成21年度の学生募集を停止
山脇学園短期大学は、
2009年度の学生募集を停止すると発表しました。
(山脇学園短期大学/2008.05.13)(一部抜粋)このたび、学校法人山脇学園は、58年の伝統を有する山脇学園短期大学を閉学することを前提として、平成21年度の学生募集を停止することとし、平成20年5月12日に文部科学省に対して届出を行いました。
山脇学園短期大学は、1950年に日本で最初の短期大学の一つとして開学し、家政科を設置し、その後、1955年に食物科、1966年に英文科(現在は英語科)を開設し、現在に至っております。明治36年(1903年)の学園創設時における「女性としての本質を磨き、時代に適応する教養高き女性を育成する」との建学の精神のもと、「自立した社会人としての女性を育てる」ことを教育理念とし、志し高く人生を切り拓いていく多くの女性たちが、本学から社会に羽ばたいていきました。
一方で、わが国においては少子高齢化が進行し、大学や短期大学をめぐる経営環境は大きく変化いたしました。本学においても入学する学生数が減少し、平成 9年度から12年間連続で定員割れとなる事態を迎えております。このことは単に18歳人口が減少していることのみが原因ではなく、本学の社会的使命が終焉を迎えていることの何よりの証左であると言わざるを得ません。
しかしながら、今日の男女平等の参画社会について先見性をもって100年以上前から標榜していた創立者・山脇玄先生の平等の思想を受け継いでいくべき学園の経営理念には、些かの変質もございません。逆に困難を伴う時代だからこそ、その先端を切り拓く自立した新しい女性像を追求する使命を改めて自覚し、山脇学園高等学校、山脇学園中学校の教育学習環境の改善を含めた新しい価値観の創造による改革と再生、すなわち“(仮称)山脇ルネッサンス”に着手することといたします。
学生・卒業生・保護者の皆様、その他学園関係者の皆様のご厚情に深く御礼申し上げると同時に、学生募集停止に至った事情をご賢察いただき、次なる新たな学園の発展に向けて、重ねてご助力とご鞭撻を賜ることをお願い申し上げる次第です。
なお、学生募集停止の後、山脇学園短期大学を閉学するにあたっては、学園としての廃止の決定を経た上で、法令上文部科学大臣の認可を待って行われることを申し添えます。