2007年5月29日

『大学非常勤講師の実態と声 2007』

関西圏大学非常勤講師組合は、
『大学非常勤講師の実態と声 2007』を発行しました。

(関西圏大学非常勤講師組合)(一部抜粋)

『大学非常勤講師の実態と声 2007』

専業非常勤講師 (主に大学の非常勤講師を職業としている人) のデータの平均値を示します.平均値から見えない実態や声もありますので,それ以外のデータは本文をごらんください.

* 55%が女性,45%が男性.
* 76%が日本国籍,24%が日本以外の国籍.
* 平均年齢は,45.3歳.
* 平均年収は,306万円で,44%の人が250万円未満.
* そのうち授業・研究関連の支出の平均は,27万円で,ほとんど公費は出ていない.
* 平均経験年数は,11年
* 平均勤務校数は,3.1校,平均担当コマ数は,週9.2コマ.
* 専業非常勤講師の96%が,職場の社会保険に未加入で,75%が国民健康保険,15%が扶養家族として家族の保険に入っている.国民健康保険料は,平均26.4万円 (平均年収の8.6%) と高額で,国民年金保険料 (年166,320円) とあわせると,年収の13%.非常勤先で社会保険加入を希望する人は,79%.
* 雇い止め経験のある専業非常勤講師は50%.
* 専業非常勤講師のうち,非常勤講師に労災保険が適用されることを知っているのは27%,年次有給休暇の制度がある大学もあることを知っているのは24%.
* 大学非常勤講師の労働・教学条件について不満のある専業非常勤講師は95%で,特に,雇用の不安定さ,低賃金,社会保険未加入,研究者として扱われないことなどに,不満を持つ人が多い.

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