2007年3月 6日

立命館大学 研究費の目的外使用・不正使用

立命館大学で研究費の目的外使用・不正使用があったようです。
2006.06に目的外使用が発覚し、その後点検活動を進めていた中で、今回の件を発見したようです。

(立命館大学/2007.03.02)(抜粋)

研究費の目的外使用・不正使用と再発防止にむけて

 立命館大学は、2006年6月に、研究費の目的外使用が発生した反省のもと、点検活動に取り組んで参りました。その結果、新たな研究費の目的外使用・不正使用の事実を確認しました。国民のみなさまの信頼を裏切る事態が発生しましたことを深くお詫び申し上げます。
 ここに、その概要と今後の対応についてご報告申し上げますとともに、再発防止にむけた立命館大学の決意を表明いたします。

1.目的外使用・不正使用の概要
 一つは、理工学部教員が、2001~2006年度の公的研究費において、研究室の学生名義でアルバイト謝金を請求し、資金を受け取った学生から還流させ、留学生支援や研究活動経費に充当していました(総額約1,500万円)。
 もう一つは、2004~2005年度の21世紀COEプログラム予算において、架空発注を行いました(総額約600万円)。
 いずれも、当該教員は事実を認め、すでにその全額を返還しています。

2.今後の対応
 今回の事態は、国民の信頼を裏切り、学園の社会的信用を著しく傷付ける行為であることから、当該教員に対し断固たる処分を行います。また、このような行為を防ぐことができなかった大学としての責任を明確にし、指導・監督責任、事務管理責任にある者についても処分を行います。
 不正使用があった21世紀COEプログラム「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究拠点」は、研究目的を逸脱した不正使用という重大性に鑑み、同プログラム選定拠点を辞退いたします。しかし、同拠点は、当該研究領域において国際社会からも大きな期待を受けており、立命館大学が責任をもって同拠点の教育研究活動を継続発展させます。

3.立命館大学の決意
 立命館大学は、社会からの信頼を得て学術研究を発展させるために、大学および研究者の責務と行動規範を明確にする「研究倫理指針」を制定いたします。同時に、今回の目的外使用・不正使用の事実により、立命館大学における研究費執行体制、指導・監督体制をさらに強化する必要性が一層明確になりました。すでに決定している再発防止策に、研究費適正執行監査体制の強化、物品購入にかかわる体制強化、アルバイト謝金にかかわる体制強化などの追加施策をとることにより、不退転の決意で不正防止に取り組み、信頼回復に努める所存です。
 立命館大学は、今回の反省のうえにたって、教育・研究機関としての責務を改めて自覚し、人材育成と学問研究の発展のために邁進する所存です。

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