2006年3月31日

浅井学園 2005年からの一連の報道

浅井学園に関して、2005年からの一連の報道(補助金不正受給、業務上横領など)について、
当Blogで書いた記事をまとめました。
(以前に書いたものを削除してまとめてあります。)

///【2005.11.14】に当Blogで書いた記事///
北海道の学校法人「浅井学園」が工事費を国に水増し報告して補助金を不正受給した疑惑がでてきている。

読売新聞によると、同学園が業者に指示して、見積書を約1億円多く書き直させていたということのようで、そのういたお金は理事長宅の改修工事に充てられたという報道もされています。

(読売新聞/2005.11.14)
工事費見積書、業者に1億多く書き直させる…浅井学園
(読売新聞/2005.11.13)
浅井学園の補助金不正疑惑、補強面積は「4分の1」

13日には理事長が会見を開き、報道を否定しています。
この報道機関に法的措置もとるらしい・・・。

(北海道新聞/2005.11.14)
補助金不正受給、一部報道を否定 浅井学園理事長


///【2005.11.15】に当Blogで書いた記事///
読売新聞が報じた浅井学園の補助金不正受給の問題について、
浅井学園のHPで浅井学園側のコメントが掲載されておりました。

(浅井学園/2005.11.14)

読売新聞記事について

 11月13日(日)付けの読売新聞朝刊に「浅井学園補助金不正受給の疑い」との記事が掲載されました。これは、事実に反する記事であり、高等教育機関としての信頼を損ねかねない報道が行われたことは、誠に残念であります。本学園は11月13日(日)19時より北海道教育庁記者クラブにおいて記者会見を行ない、以下のとおり回答致しました。

1.学園は校舎などの工事費の水増しをしたことはありませんし、補助金の不正受給をしたことはありません。
工事業者からは、見積書にそって、契約通りに工事を完了したとの工事完了報告を受けており、これに基づき文部科学省に実績報告をしております。

2.理事長宅の改修工事については、学園とは無関係であり、理事長個人が発注し、理事長個人が業者に支払いを完了しております。

3.学園は読売新聞の記事に対し、法的措置をとります。

 以上をご報告するとともに、日頃ご高配をいただいております皆様に多大なるご心配やご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。


///【2005.11.16】に当Blogで書いた記事///
各種報道を見ると、補助金の不正受給というよりも、
私的流用の話題に変わってきていますね。

なんと!!
6年間で学園などの経費約3億2000万円を私的に流用しており、札幌国税局から約61億6000万円の所得税を追徴課税されていたようです。

報道の中には、
高級クラブの飲食代金や、女性向け海外高級ブランド品などの購入代金なども法人カードを利用していたというから驚き!?!?

(読売新聞/2005.11.15)(一部引用)

浅井学園理事長、学園経費を私的流用…1億6千万追徴

補助金不正受給の疑いが持たれている学校法人「浅井学園」(札幌市中央区)の浅井幹夫理事長が、札幌国税局の税務調査を受け、2004年までの6年間に学園などの経費約3億2000万円を私的に流用していたとして、一部重加算税を含め約1億6000万円の所得税を追徴課税(更正処分)されていたことが14日、関係者の話で分かった。...

///【2005.11.19】に当Blogで書いた記事///
読売新聞では、連日にわたって、浅井学園の報道をしております。

一連の報道では、
・補助金の不正受給
・不正受給による水増し分を別の工事にあてた
・追徴課税
・私的流用?
などが報道されております。

私がこれを書いている時点では、浅井学園側は不正受給については否定しています。
私的流用については、浅井学園側は"学校法人経費として認識していたが、税務当局との見解の相違があった"という見解のようです。

さて、不正受給についてはどうなることやら。

(読売新聞)
浅井学園、補助金対象校舎工事の証明書が不明に(2005/11/18)
浅井学園、浮かせた耐震補修工事費は別工事に流用?(2005/11/17)
浅井学園校舎補修工事、“本命”に他社の見積書横流し(2005/11/16)
補助金不正受給、浅井学園理事長が文科省に疑惑否定(2005/11/15)


///【2005.12.03】に当Blogで書いた記事///
施設や補助金関係で報道が続いている浅井学園。

こんどは、別な施設でもなにやら問題があることが報道されています。

(北海道新聞/2005.12.02)(一部引用)

別の大型施設も受注 浅井学園工事で無許可業者

 学校法人・浅井学園(浅井幹夫理事長)が行った大学・短大校舎の耐震工事をめぐる問題に関連し、この工事を元請けした札幌市内の建設会社は、同学園の大型学術施設の工事についても、耐震工事と同様に道の建設業許可を得ないまま、三億円以上の電気・設備工事を受注していたことが一日、分かった。この業者が受注できた背景には、浅井理事長側近の同学園幹部の強い働きかけがあり、学園と同社との不透明な関係があらためて浮き彫りとなった。…

...(省略)...

 同学園関係者は「問題の建設会社への発注を指示した管財部幹部は、大手の設備会社出身で発注業務の専門家。主な学園発注工事は浅井理事長と二人で仕切っていた」と言い、「耐震工事と同じく、無許可業者に工事を請け負わせなければならない理由があったはず」と指摘する。

 浅井学園の芝田浩二総務部長は「指摘された内容については現在、調査中」としている。

→→続き

[関連サイト]
浅井学園

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コメント[2]

浅井学園の近隣のs大の者です。将来不動産業者の信頼度が気になりますね。最近、北海道でも建築の問題が出ていますが、探せばたくさん問題が見つかると思われます。まず、建築基準法の再整備して欲しいものです。法では建築確認の検査は義務なんですがそれは完了検査のことで中間検査は含まれていません。各自治体の条例で定められるもので、甘さを浮き彫りになったのも最近の例でしょう。あと、罰則規定の明確性ですね。姉歯氏の例をあげると、構造計算書の文書は文書偽造罪が適用されそうなものですが、原則公文書しか適用されません。私文書偽造罪というのもあるのですが、これは民間が公務員など国に提出するものや医師の診断書などに適用されます。ですから、刑法の適用はされず、民法の不法行為、なかでも複数の責任が問われるから共同不法行為で損害賠償請求することになります。p.s 学生の身分ですので知識の誤りがあるかも知れませんのでご了承ください。

名無しの権兵衛さんコメントありがとうございます。
札幌でも「偽装」の話題が出てきていますね。おっしゃるようにこの偽装の問題は全国に展開されてくるような気がします。どうでしょう。

私は建築関係の知識はまったくもっていないのですが、建築となると動くお金の規模も大きいでしょうから、それに隠れた「お金」も生まれやすいのだろうか、と思っています。