2015年10月 7日

東京大学 梶田隆章教授がノーベル物理学賞を受賞

東京大学の梶田隆章教授がノーベル物理学賞を受賞しました。

スウェーデン王立科学アカデミーは、2015年ノーベル物理学賞を東京大学の梶田隆章教授に贈ると発表しました。

(東京大学/2015.10.06)(一部抜粋)

ノーベル賞物理学賞を受賞した梶田隆章教授の記者会見が行われました (広報室)

ニュートリノ振動発見の功績が称えられノーベル物理学賞を受賞された、宇宙線研究所所長の梶田隆章教授の記者会見が、2015年10月6日に東京大学の山上会館で行われました。記者会見場には約130人のマスコミが駆けつけ、今年二人目となった日本人のノーベル賞受賞をお祝いする雰囲気に満ちていました。

会見は20時45分開始の予定でしたが、安倍首相からお祝いの電話が入ったため、急遽時間を繰り上げて定刻前に始まりました。梶田先生の第一声は「大変光栄です。今は頭が真っ白で、何を話していいかわからない。」でした。それでもすぐに、恩師である故戸塚洋二・東京大学特別栄誉教授の功績を称えていました。そして、「ニュートリノに感謝したい。宇宙線に感謝したい。」と冗談を交えて受賞の喜びを語りました。

マスコミのさまざまな質問に答える中で、梶田先生は研究を続けてこられたことへの感謝の気持ち、イノベーション重視の風潮の中で純粋科学が評価されたことの喜びを語っていました。また、休日は寝ることや晩酌することが趣味だと冗談まじりに答える明るい面も見られました。梶田先生の研究人生で特に大切なのは、東京大学素粒子物理国際センターで助手として働き始めた時に、自分で改良したプログラムの解析結果と予想が合わなかった時だそうです。この時から本気でニュートリノ研究に傾倒することになった、スターティング・ポイントでありターニング・ポイントでもあったそうです。これまで自分を導いてくれた恩師小柴昌俊先生、故戸塚洋二先生、研究を支えきた多くの同僚、そしてそんな研究を可能にした東京大学への感謝の言葉を述べていたのも印象的でした。...(略)...

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