設置計画履行状況等調査の結果等について(平成25年度)(文部科学省)
文部科学省は、
平成25年度の「設置計画履行状況等調査」の結果等を取りまとめ、ホームページ上で公表しております。
(文部科学省/2014.02.12)(一部抜粋)//平成25年度調査結果の概要//
全体としては,科目開設や教員配置など設置計画が着実に履行されており,変更がある場合も,相応の理由や止むを得ない事情があったものと認められる。しかしながら,一部には,設置計画を着実に履行する必要性に対する認識不足などを背景に,履行状況が不十分な大学が見られた。
特に,設置計画時に就任した教員が多数退職している,設置計画時の教育課程を大きく変更している,当初の学生確保の見込みが甘く完成年度に至る前に学生募集停止を決定するという様な,設置計画の履行という観点から,極めて不適切な事例も見られた。また,届出設置においては,大学の判断で教育課程や教員組織を整備することとなっているが,計画時の準備不足から様々な問題が生じている大学もあった。
今回のアフターケアの結果として,各大学に付した留意事項は別添2のとおりであるが,これらの留意事項は,今年度の調査時の大学の状況に基づき付したものであることを付言しておく。
本年度の調査を踏まえ,当該留意事項が付されている大学はもとより,その他の大学においても特に留意していただきたい点を以下にまとめた。(教育課程等)
○ アフターケア期間中にもかかわらず,学科名称や養成する人材像までを変更した大学,設置計画時の教育課程を大幅に変更した大学も見られた。このようなことは,設置計画の適切な履行,及び,設置計画そのものの妥当性の両面から大きな問題があるといわざるを得ないため,学部等の設置にあたっては,中長期的な見通しや学部学科の理念に基づいた教育課程編成について十分に検討することが求められる。○ 1単位に必要な授業時間数については,大学設置基準において,講義や実習等,授業の方法に応じて15~45時間とされており,講義の場合は,定期試験を除いて,1単位当たり最低でも15時間の確保が必要とされているが,15時間の授業時間に定期試験が含まれている大学も見られた。また,キャップ制(単位の過剰登録を防ぐため,1 年間又は 1 学期間に履修登録できる単位の上限を設ける制度)については,1年間の履修上限単位数が多すぎて,各年次にわたって体系的に授業科目を履修するという趣旨に必ずしも沿っていない事例も見られた。学士課程教育の質保証の観点から,授業時間にとどまらず授業のための事前の準備や事後の展開などの主体的な学びに要する時間を含め,十分な総学修時間の確保を促すことが重要であることから(※4),各大学においては,法令に基づいた単位の実質化を図るための取組が求められる。
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(ファカルティ・ディベロップメント(FD))
○ FDについては,様々な取組が行われているところであるが,特に,その一環として実施されている学生による授業評価については,評価結果が学生にフィードバックされておらず,授業評価がどのように活用され,どのように改善されているのか学生が確認できないといった事例も見られた。このため,各大学においては,評価結果について,学生等に対する公表等を通じて教員の教育改善への継続的な取組に活かしていくことが求められる。
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なお、この「設置計画履行状況等調査」の目的は以下の通りです。
調査の目的
設置計画履行状況等調査(以下「アフターケア」という。)は,文部科学省令及び告示に基づき,大学の設置認可時等における留意事項及び授業科目の開設状況,教員組織の整備状況,その他の設置計画の履行状況について,各大学からの報告を求め,書面,面接又は実地により調査を行い,各大学の教育水準の維持・向上及びその主体的な改善・充実に資することを目的として実施するものである。