文部科学省 施設整備をめぐる収賄事件についての調査結果
国立大学などの施設整備をめぐり、収賄容疑で文部科学省前文教施設企画部長等が逮捕された事件にかかわり、文部科学省は調査チームによる調査結果を公表しています。
(文部科学省/2008.07.10)(一部抜粋)//概要//
収賄側:
被告人 大島 寛(前文教施設企画部長)
罪名 収賄罪
贈賄側:
被告人 倉重 裕一(ペンタビルダーズ株式会社顧問)
罪名 贈賄罪(1)大島は、倉重に対し国立大学法人等の施設整備予定事業の一覧表を提供するなどの有利便宜な取り計らいをした謝礼及び今後も同様の取り計らいを受けたい旨の趣旨の下に供与されるものであることを知りながら、倉重から、
平成16年4月上旬ころ、現金100万円
平成17年4月上旬ころ、現金100万円、20万円
平成18年4月上旬ころ、現金50万円
の計4回、計270万円の供与を受け、もって前記職務に関して賄賂を収受。(収賄)(2)倉重は、平成18年4月上旬ころ、大島に対して前記の趣旨のもとに現金50万円を供与し、大島の前記職務に関し賄賂を供与。(贈賄)
//大島以外の職員等と倉重との関係について//
■国立大学法人等と倉重との関係
26の国立大学法人等の施設関係部署等に倉重が来訪したことを確認。
国立大学法人等の職員の中に、倉重とゴルフや会食を共にしたり(多くは倉重が費用を負担)、物品の贈与を受けた者が11名。
このうち1名は、倉重と、計約10回のゴルフ及び計6回程度の会食を共にし、その他自宅のエアコン4台等の贈与を受けていた。
国立大学法人等において五洋建設又はペンタビルダーズ社が受注した施設整備工事について、入札・契約の過程や落札率の状況等から不自然な点があったと認められる事例は確認されず。