愛知大学 スキー合宿中に雪崩に巻き込まれ学生2名が死亡
愛知大学において、
スキー合宿(授業)中に学生2人が雪崩に巻き込まれた死亡事故が発生いたしました。
(愛知大学/2008.02.04)(一部抜粋)愛知大学が本日4日の記者発表で公表しました内容について、以下のとおりお知らせいたします。
1.雪崩事故及び大学の対応等について
愛知大学では、授業科目「体育実技Ⅱ」の集中講義として、長野県栂池高原スキー場でスキー及びスノーボードの合宿授業(1月31日~2月4日)を4泊5日で実施しておりました。参加学生は、学部生79人(2年生及び3年生)。この授業は、『生涯スポーツの探究』として、スキー及びスノーボードを生涯スポーツとするための知識・技術・マナーを習得するのが目的でありました。
大学側の責任者は、湯川治敏経済学部准教授(45歳、体育学修士、専門分野:スポーツ工学、バイオメカニクス)であり、同責任者を含めて、スキー担当5 人、スノーボード5人、及び専任事務職員1人(男)の計11人の引率指導体制でありました。この他に、本学非常勤講師1人が、指導方法等を学ぶために自主的に参加していました。
今回の事故にあったのは、このうち学生7人と非常勤教員2人のグループでありました。
○事故にあった学生グループを引率・同行していた非常勤講師
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○事故発生からの経緯と大学側の対応事故発生の第一報は3日(日)の15時58分頃、教員からパトロール隊に連絡、協力を得て学生2人を掘り出したのは約20分後でした。麓に救急車が2台待機していたが、下まで降ろすのに時間がかかり、18時頃になりました。本学とは関係の無い別の事故で医者が来ていたので、診察を受けたが、低体温の状態になっているとの診断で、意識不明の状態でありました。
学生2人を乗せた救急車は、栂池から松本まで1時間30分ほどかかったため、信州大学医学部附属病院の到着は、20時10分頃でありました。医師の診断では、学生2人は、窒息、酸欠状態による脳の膨張、低体温症の状態であり、同病院の高度救命救急センターで高度な治療が続けられました。大学からは重体となった学生の家族に連絡し、駆けつけていただくともに、職員が、参加学生全員の家族に3日晩中に電話連絡いたしました。
大学には、同日16時50分頃に第一報が入り、直ちに対策本部(本部長:堀学長)を設置し、対応に入りました。太田明副学長(52歳)が同日深夜に現地入りし、現場の責任者として指導教員とともに、事故にあった学生及び家族への対応、参加学生への説明、帰路のバスの手配等に当たっております。同集中講義は、今回の事故を受けて、本日4日の予定を取り止め、参加学生は、栂池からバス2台に分乗して、正午頃に帰路につき、名古屋校舎等を経由して、19時すぎに豊橋校舎に到着しました。
今回の事故で亡くなられた学生さんのご冥福をお祈りいたします。