東海大学 「ル・マン24時間レース」に参戦予定
東海大学は、
2008年の自動車「ル・マン24時間レース」への参戦を申し込むと発表しました。
今後エントリー申請を行い、エントリー審査を通過すれば、世界の大学のなかでも初の参戦となるようです。
(東海大学/2007.12.12)(一部抜粋)東海大学では、「ル・マン24時間レース」参戦エントリーに関する記者説明会を12月4日に東海大学校友会館で行い、松前達郎総長・学長、内田裕久工学部長、総合科学技術研究所の林義正教授らが、参戦の主旨やチーム体制、準備状況、日程などについて説明しました。
本学のル・マンへの挑戦は、林教授の研究室を中心に2001年から株式会社ワイ・ジー・ケーとの産学連携で進めてきたプロジェクトです。林研究室の学生延べ 100人が卒業研究などとして取り組み、エンジンや車輌などの開発やチーム運営に携わってきました。05年には先行実験車を完成させ、様々な走行データを収集。来年6月に開催される「第76回ル・マン24時間レース」への参戦を目前に控え、準備が整いました。
「ル・マン24時間レース」への大学チームの参戦が実現すれば、世界でも初めての事例ということもあり、説明会には新聞や雑誌、テレビなど多くのメディアが出席。マシン開発の技術的な話題や学生たちの役割、教育的効果など様々な視点から質疑応答が行われました。林教授は「生きた工学と、課題突破力を身につけたエンジニアを育成できるモータースポーツの中でもル・マンでは最先端の技術に触れるとともに、24時間戦い抜く中で、1秒の重みを実感することになります。学生たちが得る体験は、人生でプラスになると信じています」と述べ、内田学部長は「大学は人材育成機関であり、知的財産を社会に還元することは当然の使命。この二つが融合した今回の挑戦は、東海大学の存在意義を社会に認めていただく好例だと思っています」と、それぞれがプロジェクトへの思いを語りました。
今後は12月中にレース主催者へのエントリー申請を行い、1月には参戦車輌を完成させる計画です。主催者からエントリーリストが発表されるのは2月ごろの予定です。
[関連サイト]
・「ル・マン24時間レース」公式サイト