学校法人慶應義塾 S&Pの格付け「AA」継続
学校法人慶應義塾は、スタンダード&プアーズ(S&P)から格付け評価で「AA」(継続)の評価受けました。
(学校法人慶應義塾/2007.03.30)(一部抜粋)学校法人慶應義塾は、米国格付け機関スタンダード&プアーズ(S&P)から格付け評価を受け、長期発行体格付け が継続されました。
スタンダード&プアーズのプレスリリースを見てみると・・・
(スタンダード&プアーズ/2007.03.26)(一部抜粋)S&P、慶應義塾を「AA」に据え置き、アウトルックは引き続き「安定的」
...(略)...収入源は資産運用収入や事業収入などに分散されており、安定的な収入を維持している一方、病院改革や新人事制度導入などの経営改革を進め、コスト構造の改善にも取り組んでいる。財務方針も非常に保守的で、実質無借金を維持している。2008年の創立150年を期して記念事業を遂行中で、2008年をはさむ約10年間に総事業費900億円の大プロジェクトを実施する計画である。しかし、既存施設のリニューアルを多く含むほか、事業の詳細内容は採算を重視したうえで慎重に検討されており、無理なく進められるとスタンダート&プアーズは考えている。900億円のうち28%(250億円)を寄付金で賄う計画で、募金は順調に進んでいるほか、日本で群を抜く卒業生ネットワークを誇ることから、今後の進捗においても懸念は小さい。
アウトルックは引き続き「安定的」である。教育・研究事業を核とする同校の非常に強い事業基盤は創立150年記念事業を通じてさらに強化されるとみられる。近年やや厳しかった収支状況も経営改革の進展で改善傾向にあり、募金能力などを勘案すると、150年記念事業が財務上の負担となる可能性は低い。格付けやアウトルックの上方修正に向けては、1)150年の募金活動終了後もコストを適正に管理し、収支構造を一段と改善させる、2)私大トップクラスの教育・研究の水準を生かし、学生獲得における対国立大学での競争力をさらに強化する、3)学生、教員、研究資金の確保の面で国際競争力を高める--ことなどが焦点となろう。一方、他校との競合激化で学生獲得力や学力値が低下したり、投資計画の拡大により財務負担が増大すれば、格付けに下方圧力がかかるが、短中期的にその可能性は低い。...(略)...