「テレビ出演について」(吉村作治 考古学者のひとりごと)
TVでもお馴染みの考古学者である
早稲田大学客員教授の吉村作治氏がブログを開設している。
そのなかで、「テレビ出演について」という記事があったのでご紹介しておきたい。
(吉村作治 考古学者のひとりごと/2006.10.19)(一部抜粋)...(略)...早稲田にいた時同僚の教員にはテレビに出ているということで評判がすこぶる悪かった。もう退職したが理事までやった文学部のある教授などは名指しで私の悪口を言っていた。
...(略)...では何故そんな思いをしてまでテレビ出演をするのかと聞かれる。理由はさほど難しくない。ひとつは広報活動である。テレビ出演したとき「エジプト」の話を必ず1回はする。エジプトの広報活動である。
...(略)...第二はお金だ。テレビに出たからといって出演料がもうかるというものではない。タレントの数分の1以下のギャラだが、そのことによって私の名と顔が国民の間にポピュラーになるためコマーシャルがくる。講演がくる。本が売れるのである。ありがたい話でこの収入で発掘をしているのだ。
文部科学省も科学研究費で補助をしてくれているし、企業だって減ったとはいえ少しは入る。しかし年間必要な資金の4分の1以下しか集まらないのだ。...
私のなかでは、「考古学」や「発掘」と聞かれたら、まっさきに吉村作治氏が思い浮かぶ。
ということは、考古学を学びたいひとは、まっさきに吉村作治氏が思い浮かび・・・
ということは、早稲田大学・・・。
という流れが少なからずあると思う。吉村作治氏のブログのなかに、
当時の早稲田大学の教員に悪口を言われた、というような記述があったが、
早稲田大学にしてみれば、かなりの広報になったのではないだろうか。