2006年9月12日

東京大学 格付けで「AAA」!!

東京大学が、格付け評価で「AAA」の評価をうけました。
評価したのは、国内の格付け機関である格付投資情報センターです。
2006.09.07付けの格付投資情報センター「NEWS RELEASE」に格付け理由が掲載されていますので、みてみましょうか。


格付投資情報センター/2006.09.07)(抜粋)

東京大学の発行体格付けをAAAに格付け、格付けの方向性はネガティブ

【格付け理由】
 日本で最も歴史のある国立大学。日本で最古の国立大学という歴史と伝統を背景に、各界で活躍する様々な人材を輩出している。東京大学の学部教育は、前期課程を教養学部で行い、後期課程を10 の学部が担う。また大学院は15 研究科・教育部で構成されている。学部および大学院在籍者数はそれぞれ1万4000人あまりで、合わせて2万8000人の在籍学生数は国立大学の中で最も多い。目黒区の駒場キャンパス、文京区の本郷キャンパスに加え、「三極構造」構想に基づいた千葉県の柏キャンパスの整備が進んでいる。
 入学試験の難易度において東京大学は日本のトップクラスである。これは学生募集力が極めて高いことを意味する。また研究面ではさらに東京大学の強さが際立つ。例えば21 世紀COE プログラムの採択数は全国で最多の28 拠点、競争的資金である科学研究費補助金は配分総額、教員一人あたりの配分額とも常にトップクラスである。法人化を控えていち早く「東京大学憲章」を制定し、学部や学科、附置研究所などの部局が自律的に活動すると同時に、総長がリーダーシップを発揮する仕組みを整えるなど組織運営も先進的である。
 国立大学は2004 年4 月に国立大学法人化し、政府の1 機関という位置付けから独自の法人格を持つ存在に変わった。しかし日本における教育研究の位置付けを考えると、国立大学の重要性は依然として高い。学生納付金や附属病院収入などの自己資金に加え、国からの運営費交付金などによって運営に支障をきたさない仕組みになっている。経費削減努力は求められるが、余程のことがない限り、収支が恒常的に赤字になることはまずない。附属病院の施設整備などの面でも相応の制度が用意されている。こうした点を踏まえると国立大学法人セクターの信用力は極めて高い水準にあると考えられ、東京大学の格付けはAAAとした。国立大学法人セクターにおける東京大学の位置付けの高さからみて、格付けの安定度は特に高い。ただ、現行の制度のもとでは国の信用力の制約を受けざるを得ず、格付けの方向性は日本のソブリン格付けと同様にネガティブとした。

【格付け対象】
 発行者 : 東京大学
 名称 : 発行体格付け
 格付け : AAA(新規)
 格付けの方向性 : ネガティブ

[関連サイト(当Blog過去記事)]
慶応義塾 格付けで「AA」「AA+」継続

[関連サイト]
株式会社格付投資情報センター

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