2006年7月 4日

同志社大学 スタンフォード大学との学術協力

同志社大学がスタンフォード大学と学術協力・学術交流に関する協定を締結したようです。

(同志社大学/2006.06.30)(一部抜粋)

同志社大学/同志社大学とスタンフォード大学との学術協力及び学術交流に関する協定について

1.協定締結に至る経緯

 世界でもトップレベルの教育・研究実績を誇るスタンフォード大学は、1989年以来、京都市左京区岡崎法勝寺町に「スタンフォード日本センターStanford Japan Center」(以下、SJCという。)を設置し、それ以降17年間、その拠点を足場に、研究と教育の両分野で多大な成果を挙げてまいりました。
  SJCは教育部門と研究部門で構成されており、教育部門はStanford Center for Technology & Innovation(以下、SCTI)、研究部門はStanford Japan Center-Research(以下、SJC-R)という名称のもとに活動しています。
  その研究部門は、日米の研究者の交流とさまざまな共同研究を通じて、多様な先進的学術領域で輝かしい成果を挙げ、大きな注目を浴びてきました。
  教育部門もまた、理工系学生のための独自の教育プログラムならびにリベラルアーツおよび夏期インターンシップを含むプログラムに対して日米各界の注目を集めてまいりました。
  このたびSJCは教育・研究両面における新たなステージでの飛躍をはかるべく、米国研究、国際連携において特筆すべき実績を誇る同志社大学(京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601)に拠点を定めることになりました。
  同志社大学は、米国トップクラスのリベラル・アーツカレッジで構成される日本研究のための大学連合体Associated Kyoto Program(AKP)の活動拠点として大きな実績を有してきました。これに加えて、今回のスタンフォード大学と同志社大学との間で締結された学術協力と学術交流に関する協定によって、日本のみならずアジアにも広がる研究の体制の基礎が生まれることになると申せましょう。

2.協定書等の内容

 本日6月30日、両大学が今後学術、教育全般にわたる協力・交流を強化、推進するという包括的協力協定に基づき、以下のような具体的内容について合意されました。
  SJCのオフィスを、同志社大学今出川校地内の明徳館2階に設置します。スペースは、事務室、教室、図書室などの7室で、総面積は約200㎡です。その他に、同志社大学は、優先的な使用権をもつ教室2室などの施設をSJCに無償で提供します。
  また、SJCの教育プログラムであるSCTIの学生に対して、同志社大学は外国人留学生(特別学生)の身分を付与します。それによって、SCTIの学生は、図書館やネットワークなどの利用など、同志社大学の学生と同じように同志社大学の教育施設・資源を活用することができることになります。
  スタンフォード大学は、同志社大学の大学院学生2名を毎年度授業料免除の非正規学生として受け入れます。これらの大学院学生は、希望すれば正規の科目履修成績証明書を得て同志社大学での単位認定を申請することができます。
  両大学の関係機関は、それぞれの学生、院生の就学環境を整えるために最善の努力を払ってまいります。

3.協定締結の意義

 本協定は、両大学にとってその教育・研究の向上に多大な意義をもつことになります。
  SCTIの学生は、これまでは大学外の教育施設で学んでいましたが、今後は同志社大学のキャンパス内での生活、学習を通して、同世代の日本の学生との知的・精神的交流の機会を得て、その相方の文化についての理解・交流を豊かにすることができるようになります。
  同志社大学の学生にとっては、AKPプログラム、テュービンゲン大学日本プログラム参加の優秀な留学生に加えて、SCTIの学生を迎え入れることで大きな知的刺激を受けるとともに国際的視野の拡大強化に貢献することになりましょう。
  研究面での意義も大きいといえます。アジア地域全域および同志社大学の関係研究諸組織との相互協力活動を視野に入れつつ、SJC-Rが新たなステージでの研究活動を展開することにともなって、双方の研究の量的、質的活性化が図られることが期待できます。
  本協定の締結によって、スタンフォード大学は新たな拠点を足場に、その海外研修プログラムを充実・強化し、アジア全域をカヴァーする研究活動を広く展開することができるようになります。また同志社大学も、今回の学術交流・学生交流両面における連携協力を基礎に、将来両大学での多様なジョイント事業構築も含め、さらなる連携強化・充実を進めるという展望をもつことができると申せましょう。

4.今後の計画

 教育面では、SCTIと同志社大学は双方の学生の充実した交流をはかるべく、ジョイント・セミナーの開催、授業の相互開放など共同授業の展開に努めるだけでなく、課外活動での交流・協力の活性化を図ってまいります。
 研究面では、同志社大学は今後SJC-Rが展開を予定している研究プログラムに最大限協力し、双方の研究者による共同研究プログラムの展開の可能性を探っていく予定です。

以上

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