2006年1月 6日

八戸工業大学 出席状況分析システム

学生の出席状況を分析するシステムが販売されます。
八戸工業大学ですでに3年間運用されているシステムらしく、実績があるといっていいかと思います。

私の勤務する大学でも、退学・除籍・休学をする学生が増えてきています。
家計の問題や、ココロの問題、進路の変更など理由はさまざまですが、
「勉強に関するツマヅキ」を早期に発見し、ケアしてあげることが大切だと思います。

小・中・高校までと違い、学生の人数も桁違いな大学が多いことと思います。
学生一人一人をじっくりみることが困難であるならば、こういったシステムで「つまづき」を発見することが有効だと思います。

(オープンソースジャパン/2006.01.05)(一部引用) 産学協同開発、オープンソースを基盤とした大学向け出席状況分析システム「Student Care on LAMP」を発表 ~生徒のケアと授業評価を支援し大学教育の品質向上を支援~

オープンソース・ジャパン株式会社と株式会社ソフトステートは、主に大学に向けて学生の出欠管理データから出席状況を分析できるオープンソースを基盤としたWebシステム「Student Care on LAMP (スチューデント・ケア・オン・ランプ)」を発表、販売を開始します。

「Student Care on LAMP」は、少子化、全入学時代を迎えて厳しい環境にある大学において、単なる出席管理のみならず、学生の出席状況を多目的に分析することで学生個別の教育支援やケアを実施、教育の質を向上すると同時に留年や退学者を減らすことを目的とした出席分析ソリューションです。オープンソースによる標準のWeb システム基盤であるLAMP/LAPP(OS:Linux、Webサーバ:Apache、DB:MySQLまたはPostgreSQL、開発言語: PHP)をベースとすることで、生徒数に伴うライセンスコストの増加を抑え、高いコストパフォーマンスを実現しています。

「Student Care on LAMP」は、八戸工業大学とソフトステートの産学協同で開発した出席分析システムをベースとし、すでに同大学で3年間の運用実績を持ちます。八戸工業大学では、退学・留年の兆候にある休みがちな学生の出欠の状況などを個々の学生に応じ、週間ごと日別時間割形式にて出席状況の把握が出来ますので休みがちになった週以前の経緯から、その兆候に至った週まで状況などの週間事行動パターンでの参照をし、そこに至った原因となる要素(教程理解度、教員の指導方法、本人事情)は何かを、そのプロセス事の出席状況からあらゆる観点において分析する事が出来ます。この事により、その学生の原因となる要素に合った教育支援やケアを実施することで、留年・退学者を大幅に削減しています。また、技術者教育の質を評価認定する組織である日本技術者教育認定機構(JABEE)による認定を工学部の3学科で取得するにあたっても、システム活用による教育の質の向上が評価のポイントとなりました。 ...

[関連サイト]
八戸工業大学
オープンソース・ジャパン株式会社
株式会社ソフトステート

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コメント[1]

はじめまして、小生は、紹介を頂きましたSCLシステムを開発を
担当しました者です。評価を頂き誠に有難うございます。

3年間の運用した経緯の中で教職員様の現場からの学生の指導においてのノウハウや要望など多岐にわたり試行錯誤を繰り返し、出席を管理するという単なる管理ではなく、学生にとってあらゆる視点で分析し、どのようなケアーがもっとも効果的であるかを実践し、学生と教職員様の「心」の通じた教育実現の評価を頂きました。

全入学到来の時代に学生個々における高校教程理解度に応じた教育
をしなければ授業についていけず->休みがち->退学との結果からのケアーでは遅く、日々における週間時限別の出席状況からそこへ
至る前での兆候などを早期に発見し、対応する事が求められます。

又、学生の個々の志望、資格取得に応じたグループ別登録する事でそのグループ単位における学生の日々における出席状況などを把握する事により、プロセスに応じた学生の希望する職種への進路指導などが可能となります。

その結果、学生・保護者様にとって評価され就職率向上=大学の実力となればと思います。

今後、ますます大学にとっての役割と期待度が大きなものと思われます。その為にも、日々における学生の「つまずき」兆候にケアー
できる体制作りが必要かと思われます。
システムはあくまでも情報収集する手段であり、その情報から得たものを活用するのは、教職員様の方々による学生へのヒューマンコミニュケーションがもっとも大事ではないかと思います。