2005年11月27日

北海道大学 職員130名削減!?

北海道大学では、今後5年間で職員130名が削減される計画が決定されたようなんです。

業務のアウトソーシングは良いことだと私は思います。
しかし、研究支援の体制が手薄になったり、学生支援が手薄になることは絶対に避けてほしいと思っています。

北大といえば、北海道では一番ともいえるほどの大学ですから・・・。

(北大職組/2005.11.25)(一部引用)

北大職員130人を削減(PDF形式)

-2009(H21)年度までの短期間で-

■教職員には一切相談なく職員の大幅削減を決定
北大の役員会は、2009(H21)年度末までの今後5年間で130名にのぼる職員の削減=リストラ計画を11月に決定しました。各部局に対する事務局長(労務担当理事)の行脚が事前におこなわれたようですが、あたかも、教員のことは評議会に諮るが、職員のことは経営サイドの専決事項であるという態度です。当局からは今もって教職員に対する具体的な説明も、組合に対する協議も一切ありません。

■法人化=「半民営化」のなかで
職員の削減計画は、法人化前の2002(H14)年の時点で検討されていましたが、法人化と同時に事務組織の見直しを行うことは混乱を招くとして、2004(H16)年1月の評議会でその延期が了承されていました。しかし、法人化後1年を経過した今年3月の役員会でゴーサインが出されたものです。ここでは、「事務系職員削減構想」と業務の「アウトソーシングの導入」案が了承されたとしています。
今回のリストラ計画は、法人化前から計画されたものであり、その実施が現実化したということは、改めて法人化の本質=合理化目的という性格を暴露したことになります。2009(H21)年度というのは中期計画の達成年度にあたります。先の「削減構想」は、効率化係数相当分の削減数を48名と試算していますが、北大として独自に105名まで大幅に積み増し、さらに効率化係数対象外人員とされる病院職員の削減25名を加えて130名という削減数を弾き出しています。

■しわ寄せは団塊世代の退職後の世代に
いくらリストラといっても、国家公務員の「伝統」をもつ旧国立大学で生首は切れません。そこで、ターゲットとなったのが団塊世代の退職です。今回出された資料によれば、退職者(60歳定年)数は2004(H16)年度が38名、05(H17)・06(H18)年度がそれぞれ43名であり、07(H19)年度が57名、08(H20)年度が55名と急増します。まさに、団塊世代の退職をねらった不補充によるリストラ攻撃なのです。単純計算では09(H21)年度末までの退職者は277名であり、このうち130名が不補充とされます。削減後の教職員の労働加重は想像を超えたものになるでしょう。

■廃止される教室系職員 -研究支援体制をどうするのか-
各部局の削減後の職員配置は教員数を基本要素とし、いくつかの加算要素を基準に部局別の配置数を設定しています(表参照)。部局では特に、教室系職員71名がターゲットとされています。その存在は部局間で大きな相違がありますが、農学部は事務系職員21名、教室系職員18名であり、新配置数は22名(削減率44%)と最も大きな影響を被ります。教室系職員のあり方については議論のあるところですが、今後は外部資金に任せて自由に雇用するという今回の基本方針は大いに問題があります。

■とにかく人件費削減が優先 -業務内容の見直しは後回し-
法人の業務の実績にもとづく人員削減の合理的根拠は全く示されていません。アウトソーシングの導入も、現在行われている旅費業務の例が示すように、その結果はずさんとしか言いようがありません。病院収入の収納窓口業務、来年度から実施予定の給与業務のアウトソーシングにも、不安がつきまとっています。業務の見直しは後回しにされ、とにかく人件費削減という合理化がまかり通っている状況です。職員の再雇用や契約職員の雇用についても今後の課題として後回しにされています。

■まかり通る部局事務の統合 -学生対応も後回し-
職員の削減にともない、部局事務の統合も提起されています。教員定員100名未満、事務職員10人未満の部局事務部は一律に統合対象とされています。人事・会計・研究協力にかかわる事務処理を統合するとしていますが、学生対応である教務関係の位置づけは何も示されていません。「半民営化」のもとで、学生教育への積極的対応が従来以上に求められていますが、驚くべき逆行というしかありません。...

(上記は一部引用しています続きをごらんになりたいかたが、北大職組のサイトをご覧ください。)

130名!!規模が大きいからなんでしょうけど、ウチの大学で職員130名削減されたら誰もいなくなってしまいます・・・。

[関連サイト]
北大職組
北海道大学

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