2005年10月13日

山口県立大学 学長辞職?!

山口県立大学の岩田啓靖学長が12日に辞職願を山口県に提出しました。
13日付けで退職になるそうです。

なぜ、辞職かというと、12年前に山口女子大学(山口県立大学)の国際文化学部・社会福祉学部の設置認可申請に伴い文部省(文部科学省)に提出した書類に、"発表予定"として論文を記載したが、現在まで発表していなかったというようでして・・・その責任をとっての辞職のようです。

論文・・・。
もう4年以上も前になりますね、私が卒業論文を書いたのは・・・。
大学のどこかに論文があるんだろうなぁー。


なんか最近、実験をしていないのに、実験をしたような記載をした、とか。
そういう関係のニュースが多いですね・・・。

今回の山口県立大学長の辞職問題で、発表・未発表の論文などのチェックをするところも出てきそうですね。

(山口県立大学/2005.10.12)

学生諸君ならびに教職員各位へのご挨拶(引用)

 本日、私は、山口県立大学の学長の職を辞任する決意を固め、評議会の了承を得て辞職願を知事宛に提出いたしました。突然のことで皆様方には多大なご迷惑をおかけしますが、何卒ご了解をいただきたいと存じます。退職を決意するにいたった理由と現在の心境について、以下に説明をさせていただきます。
(1)退職を決意した理由
 退職を決断した直接の理由は、少し古い話になりますが、平成五年(1993 年)の四月ごろ、当時の山口女子大学において文学部を改組転換して、現在の国際文化学部と社会福祉学部を新たに設置する学部設置認可申請を文部省に対して行いました。その際、大量の認可申請書を作成いたしましたが、その中に、重要な書類として、教員の教育研究能力の判定にかかわる教員個人調書というものがあります。ところで、わたくし個人の個人調書に、発表予定と記載している論文が、その後、実際には刊行されていないという指摘があり、当時を振り返って諸状況を調査いたしました結果、この指摘が事実であったことを、自ら確認いたしました。
 これは、学者の末席に連なるものとして、誠に恥ずかしいことであり、深く反省しております。
(2)現在の心境
 この不始末はすべて、私個人の怠慢に起因したものであり、現在、学長として山口県立大学を預かっているものとして、また、率先して範を示すべき立場にある者として、誠に弁明のできない不祥事であると考え、けじめをつけるために、この度辞職を決意した次第です。
 山口県立大学は、来年度、平成十八年四月から、装いも新たに、地方独立行政法人への移行が決まっておりますし、目前には、大学院博士課程の設置認可をひかえた多事多難なこの時期に、学生諸君や教職員の皆さま方を始め、大学を支援していただいております関係各位、県民の皆さまに突然のご迷惑をおかけすることになり、深くお詫びを申し上げる次第です。
 私たちの大学は、将来の発展に向けて堅調な歩みを続けており、来年度からは公立大学法人として、自由裁量の幅が広がる法人格を与えられることも決まりました。大学の活動は、従前どおり確かな足取りで進んでいきますので、どうぞ誇りを持ち、力を合わせて、学園生活を更に楽しく充実したものにしていってください。
 振り返れば、大変長い間、皆さま方の篤い信託をいただいて意義ある教員生活を勤めさせていただきました。県民の皆さまからいただいた数々の友情も決して忘れることはありません。今後は、外部から熱心に山口県立大学の発展を応援する所存なので、どうかいつまでも仲間としてお付き合いいただければ、これに過ぎる喜びはありません。
 では、皆さまお元気で。そして、さようなら。(学長室にて)

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