2005年8月21日

工学院大学 スチューデントセンター

工学院大学の八王子キャンパスの再構築計画で、まずはスチューデントセンターという施設の設計プロポーザルを実施したようです。

設計プロポーザルとは、建築設計を委託するうえでもっとも適した「設計者」を選ぶ方式で、技術力や経験、プロジェクトにのぞむ体制などを含めたプロポーザル(提案書)を提出してもらい、公正に評価して設計者を選ぶ方式なのです。

[関連サイト]
工学院大学八王子キャンパス・スチューデント・センター設計プロポーザル実施について(工学院大学)
工学院大学

(建通新聞/2005.08.18)

工学院大学八王子キャンパス再構築で設計プロポ6者が1次通過

工学院大学(新宿区西新宿1ノ24番ノ2 大橋秀雄理事長)は、八王子キャンパスの再構築で、スチューデント・センター建設工事の設計プロポーザルを実施している。41者が参加し、10日の第1次審査で6者に絞った(社名は非公表)。9月27日の第2次審査で最優秀者などを特定。計画・設計を開始し、完了後、18年6月着工を目指す。再構築の第2弾に当たる工事で、その後もキャンパス内で新教室棟、アドミニストレーションセンターなどの建設を計画。順次具体化していく方針だ。
 八王子キャンパスは、八王子市中野町2665ノ1にあり、昭和38年に完成した。約23万平方㍍の広大な敷地に、教室棟・研究棟をはじめ、野球場・サッカーグラウンド・テニスコートなどのスポーツ施設と、総合研究所、セミナーハウスなどの施設が整備されていいる。築後40年を経過し、食堂棟、厚生棟など多くの施設の老朽化、狭あい化が進み、学生のニーズに十分に応えられない状況にある。このため、キャンパスの再構築を計画し、本年度から事業に着手した。
 スチューデント・センターは、学生のキャンパスライフを支える拠点施設で、食堂・厚生施設などを内容とする。計画地は学生寮跡地の南向きの階段状の土地。
 施設規模は延べ約6000平方㍍。▽学生活動室-約400平方㍍、学生活動室、学生自治会室、文化会室、体育会室、サークル室、新聞会室、共用会議室など▽多目的スペース-約400平方㍍、(200人収容)▽ラウンジ(約500平方㍍)▽ロッカー室(約300平方㍍)▽店舗(約460平方㍍)▽食堂ホール-約1800平方㍍(約790席)+カフェテリア▽学生サービス窓口▽就職相談室▽倉庫▽共用部-などで構成する。
 設計プロポーザルでは、①環境配慮、運用コストが最小②風格を維持できかつ低コストの建物③設備の保守、清掃等が容易④使用状況の変化にある程度対応できる⑤屋外空間の利用価値を高め、既存植樹はできるだけ保存-などの整備方針を打ち出している。
 選考された設計担当者は建設基本計画策定から参画。10月~11月に基本計画、12月~18年2月に基本設計、3月~5月に実施設計、6月~平成19年2月に工事-の日程で進める。
 今後の再構築は、スチューデントセンター建設-教室棟建設-1号館(延べ5343平方㍍)、2号館(延べ1875平方㍍)解体-アドミニストレーションセンター建設-広場整備の順に実施する。完了後のキャンパスは、スポーツ、専門実験研究、創作、フォーラム、教養(教室)-の各ゾーンに整理される。
 再開発の第1号、工房・化学実験棟(仮称)は、清水建設の施工で7月末に着工した。鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ約4500平方㍍。学生ホール、学習支援センター、学生工房、化学実験・研究室などを内容としている。設計は昴設計が担当。18年3月の完成を予定している。"

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コメント[2]

プロポーザル、今結構多いです。
建築に限らず冊子など自治体の発注するもの中で増えているようです。

担当者としての利点は

1.競争入札ではないので、予算から大きく外れてくることがない(これはプロポーザルの方式によるのかも知れません)。

2.例えば何かの企画なら、企画意図などを話して発注できるので、実際に「どういった事をするのか」等について担当者の頭をあまり悩ませない。

3.上記2と近いですが、意図を話して業者さんで更に練って提案してくれるので、思いもつかない物が出てくる場合がある(上手い方向に転んだ場合、担当者は嬉しいです)。

こんな所でしょうか(間違っていたらごめんなさい)。

ところで、このプロポーザル、耳慣れない言葉に感じますが実は私たちが良く使う言葉とも関係があるんですよ。

それは、「プロポーズ」です。
確かにプロポーズの時には、伴侶になる人に、「これからの人生を提案する」って事でしょうからね。

このような形で、専門知識の持った方から提案をもらえることは大変意味のあることだと思います。
こちら側である程度の仕様を固めてしまうと、こちらがわのスキルレベルのことしかできなくなってしまいますよね。

「プロポーズ」ですか・・・。
今思うと、私はこれといったプロポーズをしていません。
提案せずに、先もみえないまま一緒に人生を歩かせているということになるんでしょうか。