2005年7月29日

お遍路ブーム!?!

なんと、四国の大学では遍路を体験する授業が開講されているようです。しかも、1つの大学だけではなくいくつもの大学で・・・。

【遍路(へんろ)】祈願のために、弘法大師修行の遺跡である四国八十八か所の霊場を巡り歩くこと。また、その人(三省堂提供「大辞林 第二版」より)

それでは、愛媛大学の該当シラバスを見てみましょう。

<科目名>瀬戸内の文化
<授業題目>遍路を歩く
<授業の目的>
 お遍路さんブームです。 近年は老若男女を問わず様々な職業や社会背景を持った方々が交通機関を利用するお参りだけでなく、「歩き」で遍路道を辿っています。この中にはお遍路に宗教的意義を見出している人もいない人も、充実した人生を送られている人もそうでない人も居ます。 一度お遍路さんを体験された人々は口々にその意義深さや楽しさを語り、その多くの人々が再挑戦されます。 何がそんなに人々を引きつけているのでしょうか?  歴史をひも解くとお遍路さんには長い歴史があることが判ります。 人々は何を思い、何を期待して歩き続けて来たのでしょうか? 人生とは何か、これからどう生きるべきか・・・?という私たち自身の内面への問いかけという根源的問題に行き着くのかも知れません。  この授業では「お遍路さん」の歴史を多面的に踏まえ、「お遍路さん」とは何なんだろう・・・と言う疑問を一人ひとりの歩きの実践を通して考えてみる事にあります。  「歩く」こと「移動」する事は人間のみならず動物の機能の基本です。 人は生存のため社会生活のため文明・文化の交流あるいは闘いや新天地を求めて歩き続けてきました。 しかし、現代では「歩き」が忘れ去られようとしています。 お遍路は何故歩きなのか・・・を体感しながら「歩き」への認識を新たにし、里山ウォーキングを通じてその奥深さと楽しさを発見しては如何でしょうか? しばし、時空を超えて人々のつながりや社会の有り様に思いが至れば幸いです。
<到達目標>
(1)講義と体験を通じて「お遍路さん」を知る
(2)歩くことの意味を体感する
(3)世界の「巡礼」に対する関心が深まる

もちろん実際に体験します。


四国の大学で遍路を体験する講義の開講相次ぐ(愛媛)(読売新聞)

[関連サイト]
松山大学
愛媛大学
鳴門教育大学
今治明徳短期大学
高松大学・高松短期大学
徳島文理大学

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