2005年7月11日

札幌医科大学 センター試験経費流用?

センター試験の経費を水増し請求し、目的外に流用したという疑いが札幌医科大学にあるようです。
不正流用の疑いがあるのは385万円!!

(北海道新聞/2005/.07.09) センター試験経費、流用か 札医大、04年度385万円

 札幌医科大が2004年度、独立行政法人・大学入試センター(東京)からセンター試験実施経費602万円を配分されながら、実際には217万円しか使わず、剰余金385万円の大半を目的外に流用した疑いのあることが8日、分かった。また、同大は実施経費のうち試験場借上費について「水増し」請求し実費よりも58万円多く受給していた。

 札医大は以前から同様の予算執行を続けてきたとし、少なくとも大学入試センターが法人に移行した○一年度以降、剰余金は千数百万円にのぼるとみられる。一方、同センターの運営には受験生の検定料や国からの運営交付金が充てられているが、同センターはこれまで、各大学に実績報告や剰余金返還を義務付けず、適正に使われたか確認してこなかった。

 センター試験は同センターと各大学の共同事業。両者が交わした「取決書」に基づき、同センターが試験実施経費を各大学に配分している。

 配分は《1》大学外の試験場借上費《2》当日の試験監督者らに支払う臨時手当などの経費《3》入試担当者の連絡協議会経費-など八項目。各大学の申請に基づき実費分が配分される試験場借上費以外は、同センターが支出基準を定め、各大学への配分額を算定している。

 札医大によると、同大は毎年度、札幌市内の予備校から試験場を賃借しているが、例年、割引料金の適用を受けており、○四年度は七十七万円で契約。しかし、契約に先立つ同センター側への申請時には、正規料金の百三十五万円で申請し、同額の配分を受けていた。

 また、二百十四万円配分された試験当日の監督者らへの経費は、職員への手当支出を抑え、支出は六十二万円だった。東京などで行われた入試担当者連絡協議会でも同センターの支出基準以下の人数しか職員を派遣せず、二十六万円の配分に対して支出は十六万円。残る五項目も配分額二百二十七万円に対し、支出は六十二万円だった。

 札医大学務課は試験場借上費の申請について不適切な申請だったことを認め、「本年度から見直す」と釈明。剰余金の使途については「センター試験事務担当の職員の給料の一部に充当されたとみなしており、支出は適正」と主張している。だが、実施経費の配分項目に「給料」はなく、道財政課によると、道予算では職員給料には別の財源が充てられており、札医大の説明と矛盾している。

 これに対し、大学入試センターは試験場借上費の水増しについて「返還要請を含め対応を検討する」と問題視する構え。しかし、剰余金の使途には「センター試験の円滑実施のためなら、給料に充当しても問題ない」と容認。実績報告を求めることにも「新たな業務負担につながる」として否定的だ。

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