2005年7月 4日

『SDが育てる大学経営人材』を読んで(1)

前に紹介した、『SDが育てる大学経営人材』を本学の図書館で発見。
2冊続きの本だったことを忘れ、後半の1冊を借りてしまいました。

ま、いいや。

活字離れを克服するために、コツコツ読んでいこうと思います。

『SDが育てる大学経営人材』を読んで と題して、
何回かに分けて、私が気になるキーワードなどを紹介していこうと思います。

SD(スタッフ・ディベロップメント)が育てる大学経営人材―大学冬の時代、大学職員は何をすればよいのか?筑波大学大学研究センター短期集中公開研究会より

本の中で、中央大学の横田さんが「大学職員症候群」なるものがあると、おっしゃっています。

(本の中で、といっても講演の模様をそのまま本にしたものです。ですから、話し言葉で書かれています)

大学職員症候群とは何ぞや・・・。

「教員が・・・」
「教授会が・・・」
「文部科学省が・・・」
「予算が・・・」
ということのようです。

また、事なかれ主義で、前例主義。

あーーーー私も同感です!!

ちなみに私が嫌いな言葉は、「時期尚早」。

でも、「そんなこと今までしたことなかったから・・・」とか、
そういうのは本当にやめてほしいと思います。
そんなこといっていたら、「何も変わらないじゃないですか」!!(怒)

「予算が・・・」というのは、大学会計上仕方がないんですかね??
まだまだ予算とかの知識がないので、わけのわからんことを書くかもしれませんが、いきなり「●●を買う!」とはいえないんですよね?予算を確保していないと???

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コメント[2]

こんにちは。

大学の予算について、ひとこと。

大学の会計は、ご存じの通り、「学校法人会計基準」という会計基準により処理されています。
世の中には企業会計をはじめ、いろいろな会計基準があるのですが、その中でも「学校法人会計基準」は予算を一番重視している会計基準です。

理由は幾つかあるのですが、一番大きな理由は、大学の収入が硬直化していることが挙げられます。
一般に大学の収入は学生からの学費がほとんであるので、決まった金額が決まった時期に入ってきます。これは、逆に言えば、決まった金額しか入ってこないということであり、企業と違い、ヒット商品が出たから利益が予定より増えたとか、株を発行して増資を行うといったことがありません。
つまり、決められたお金を決められた通りに使うという計画性が重視されているのです。

なかなか説明するのが下手なもので、理解していただけたかどうかわかりませんが、要するに、企業と違って、大学は途中で収入が増えるということが基本的にないので、急に何かを買うと言っても、お金がないわけです。

長くなりましたが、大学関係者でも「学校会計基準」を理解されている方は少ないので、どこの大学でも財務関係者は「ケチ」とか「堅物」とか言われている訳ですよ(^_^;)

いわさきさん

ありがとうございます。
簡潔に説明していただき、私でも理解できました(汗)。

計画性が重視されるんですね・・・。
たしかに決まった額した収入が入ってこないですから、あらかじめ決まった額しか出せないですもんね。

何か突発的な政策に対応できる予算を確保しておいてほしいです。「思い立ったが吉日」の私としては。