2005年7月 2日

市の職員が大学職員に?

地域連携という色を濃くするために、市の職員を採用する京都大学。

地域と連携することは大学の役割を考えると、とてもよいことだと思います。

が、しかし。

市の職員さんで良いのでしょうか?
公務員も一般企業のサラリーマンも同じかもしれませんが、どちらかというと公務員はノンビリしているイメージがあります。「お役所的な仕事」などという言葉もあるように、一般企業とはちょっと違いますよね。(私だけでしょうか)

ですから、地域との連携にしても、そういう関係の企業の方を採用するほうが、私としては有益ではないかなぁーと思います。

あ、この京都大学に採用された方が、ノンビリしているということではありません。
お会いしたこともないですし・・・。

(京都新聞)

大学と地域の「橋渡し役」京都市職員が京大の課長に

 地域に根ざした大学づくりを進めるため、京都大は新設の「社会連携推進課長」に京都市職員を1日付で受け入れる。自治体職員との人事交流は同大学が国立大学法人になって初めて。「大学のまち・京都」づくりに官学が連携して取り組むことになる。

 京大に派遣されるのは京都市職員研修所の西村文恵担当課長補佐(42)で、2007年3月まで京大の社会連携推進課長を務める。西村課長補佐は大学連携の支援組織である「大学コンソーシアム京都」にも出向した経験がある。

 同課長ポストは大学と地域との連携を深める目的で今年4月に設置された。今後、京大ブランドを活用した外部資金の獲得や西陣などの町家を借り受けてサテライトキャンパスとし、教育研究や地域との連携事業を進める「京大町家キャンパス」に取り組む。また同課で、これまで学部・学科や県人会組織などで対応がばらばらだった同窓会を組織化し「京大全学同窓会」の実現を目指す。

 職員の派遣構想は国立大学法人として自治体や企業との連携を強化したい京大と、大学を核にしたまちづくりを進める京都市の思いが一致し、4月下旬に大学側から市に要請があったという。

 市も「職員が大学運営に携わることで人的ネットワークが広がり、今後の市の大学政策にも生かせる」(人事部)と歓迎しており、京大との2人3脚での「大学のまちづくり」に期待感をにじませている。
 京大の社会連携推進課は今後さらに外部からの人材を迎えていく方針。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://university-staff.net/mt/mt-tb.cgi/1244

コメント[3]

記事を読みましたが「大学コンソーシアム京都」にも出向した経験がある課長級でしょ。
この記事を読む限り至極妥当な人選のような気もしますよ。
逆にこの分野で民間企業の人物を選ぶと言っても
いないのではないかと思うのですが。

そうですね。今回の人選は妥当だと思いますよ。

ちょっと書き方に無理があったかと反省しています。

言いたいことは、バリバリの企業人を採用してもいいんじゃないか、と言いたかったんです。

確かにこういうネタが出ると最初は思うんですよね。
私だって最初はそう思いましたもん。
でもこの業界は理事長とか学長の強いバックアップがない限り、
民間出身者がバリバリ発言して行動すると却ってうまくいかなくなるケースが多いと思います。

私も民間企業出身なので転職直後に痛い目に遭ったんですよ。
協調性が一番ですから。