2005年6月 6日

東京大学 高精細な遠隔講義システム

ストリーミングなどを含む遠隔講義システムでの問題点は、黒板の文字がよめなかったり、プレゼンテーションの文字が読めなかったりします。

文字がよめるようになることで、遠隔講義の質がグンとアップすると思います。

東大の講義を、一度は聴いてみたいという地方の学生や受験生もいると思います。
是非、そのようなサービスをお願いします・・・。

ちなみに、
最近はどうかわかりませんが、あまり黒板を使う先生はいなかったと記憶しています。(5年ぐらい前の学生時代の記憶です・・・もちろん東京大学ではありません)


[関連リンク]
東京大学
東京大学データレゼボワールプロジェクト(技術的に関連のあるプロジェクト)
株式会社富士通研究所

(株式会社富士通研究所) 黒板の細かい文字まで読み取れる高精細な遠隔講義システムを東京大学に構築(一部引用)

株式会社富士通研究所(以下、富士通研究所)は、東京大学平木敬教授が構築中の遠隔講義システムに、インターネットを用いて非圧縮で高精細画像を伝送する技術を提供し、東京大学本郷キャンパスと柏キャンパスの間で高精細な黒板画像を伝送表示することに成功しました。

今回構築したシステムを使用すると、遠隔講義であることを意識することなく、黒板を使用した講義を行うことが可能となります。


【構築したシステム】

今回構築したのは、黒板を従来の講義スタイルのまま、ごく自然に使って遠隔講義を実現するシステムです。富士通研究所が開発した高性能のネットワークプロセッサボードを使用することで、黒板全体を解像度SXGA・24ビットカラーの非圧縮画像として伝送することが可能となりました。解像度が高い画像を非圧縮で伝送できるため、黒板全体を映していても、細かい文字の判読や色チョークの区別が容易に可能です。

なお、今回構築したシステムは、高解像度で黒板の全体画像を伝送する部分と、講師の音声・映像を伝送する部分とで構成され、講師の映像は、標準に準拠したDV over IP伝送装置でテレビ並みの画質のDV映像として伝送しています。
【効果】

東京大学の本郷キャンパスと柏キャンパスのそれぞれの教室を、毎秒100メガビット以下のネットワークで結んだ試行において、高解像度の黒板全体画像とDV 映像を安定して伝送し、黒板に白、赤、黄、緑、青の色チョークで書かれた小さな文字も、離れた教室でごく自然に読み取ることができました。

実験では、毎秒3フレームの黒板画像を毎秒50メガビットで、毎秒15フレームのDV映像と音声を毎秒20メガビットで伝送し、本遠隔講義システムのフレームレートと遅延が講義用途に充分であることが確認できました。

平木教授は「これだけのフレームレートと遅延で画像伝送できれば、講師映像も黒板画像に一本化し、受講者側では黒板と講師を大きく表示することで、さらに自然な遠隔講義環境を実現可能」と評価しています。

(2005/06/03)

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