2013年6月21日

「大学への適応における友人関係の重要性-高校までとは異なる人間関係をどのように構築するか-」(ベネッセ教育研究開発センター)

ベネッセ教育研究開発センターのサイトに、
「大学への適応における友人関係の重要性-高校までとは異なる人間関係をどのように構築するか-」という特集記事が掲載されています。

(ベネッセ教育研究開発センター)(一部抜粋)

第2回【識者寄稿】
「大学への適応における友人関係の重要性
 -高校までとは異なる人間関係をどのように構築するか-」

...(略)...大学が学生の友だちづくりまでお膳立てすることは、「主体性」が問われている昨今においては得策ではないものと思われる。しかし、入学時に新入生同士が交流できるようなプログラムを増やしたり、初年次の講義にグループワークを取り入れたりすることは、十分に可能な支援策といえるだろう。出会いの「きっかけ」としてのプログラムを準備し、あとは学生が自由に交流し、ともに学ぶことのできる「場」を用意する。例えば、最近、図書館などに設置され、注目されているラーニング・コモンズのような学生の交流の場を大学内の様々なスペースに用意するということも大学にできることの一つであると思われる。
いつも一緒の教室で生活していた高校生までの親密な友人関係から、大学という自由度の高い空間での友人関係の構築は、様々な背景の人々との付き合いが求められる社会人となってからの人間関係への移行期間という点でも重要な意味を持つ。
学生の大学への適応には「友だち」の存在が大きな意味を持っている。大学という場が大学生たちにとって、高校~大学~社会へと向けた人間関係の構築を模索する空間として機能することで、大学における生活と学習にも好影響をもたらすことが可能になるものと考えられる。...(略)...

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