平成24年度大学入試センター試験に関する検証委員会(第1回) 議事要旨
文部科学省のサイトにて、
「平成24年度大学入試センター試験に関する検証委員会(第1回) 議事要旨」が公開されています。
(文部科学省/2012.04.03)(一部抜粋)平成24年度大学入試センター試験に関する検証委員会(第1回) 議事要旨
//議事要旨//
(トラブルの要因と今後の検証の方向性)
○ 今回のトラブルは本当に単純なミスで、防げることはたくさんあったのではないか。防止すべきことが大学の担当官にどれぐらい周知され、試験監督者がどれぐらいマニュアルに沿って準備をしていたのか。受験生の立場に立ち準備をしたなら、今回のトラブルは起きること自体が不思議。
○ リスニングのプレーヤーは、機械だから故障もあるだろうが、数が届いていないということは考えられないミス。
○ センター試験は、中立公正に全国で展開するもので、それを担保するものは、マニュアルだが、地理歴史及び公民の問題冊子を最初に2冊とも配付することが明記されていなかった。
○ 地理歴史と公民の問題冊子が一冊になっていれば、今回のミスは起きなかったのではないか。
○ 入学試験は0.0001%でもミスがあると、試験そのものが崩壊すると言われている。そういう意味では、今回、会場数でいうと約1%だが、非常に大きい。
○ 検証に当たっては、制度上もしくは枠組みを管理する側と実施責任を持つ側の問題を区分して考えるべき。実施面では、入試センターは、枠組みを変えた場合には、あらゆるリスクを事前に洗い出しておくべきである。起きないで当たり前のリスクを管理するのがリスク管理である。
○ 監督要領が206ページもある。事務局の説明では、各科目ごとにしか使わないとのことだが、具体的にどのように使われているのか、それから、実施者側に、せっかく準備しているマニュアルの内容などがどれぐらい伝わっているのか。毎年現場に立ち会う人と2年後に回ってくる人で受け止め方に濃淡があるのではないか。
○ この検証委員会の大前提として、来年度試験で同様の問題を発生させないことを目標に設置した。検証項目は大体ここに挙がっているもので、きちんと具体的に検証していかなければならない。
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