京都大学 試験実施体制を見直し
京都大学では、
2011年2月に入試問題がインターネットの掲示板に投稿されたことをうけ、試験実施体制の見直しを行ったようです。
(京都大学/2011.11.15)(一部抜粋)京都大学では、本年2月25日および26日に行われた個別学力検査において生じた問題を受け、今後の個別学力検査等の実施に資するべく、入学試験調査・検証委員会を設置しました。委員会では次のことが基本であることを確認しました。
「入学試験(個別学力検査)における監督業務は、必ずしも不正行為の監視が目的ではなく、第一義的には、個別学力検査(以下、「試験」という。)の円滑な実施、公平性と公正性が保持できる秩序の維持並びに不正行為の未然防止などを目的とするものである。通信機器等の急速な高度化のすべてに対応することが難しい現実の中で、本学では、受験者の良心・倫理感に期待することを基本とし、その上で不正行為の未然防止に努める。ただし、不正行為が発覚した際には厳正に対処することとする。」
なお、これまでの試験実施体制自体に、大きな問題があったとは認められませんでしたが、入試に関わる環境が大きく変化していく中、適宜検討し改善していくことも必要であると認識しました。そこで、以下のような見直しを行うこととしました。
1.試験室での対策
試験場(試験室)設定時には、環境の整備を図り、外部からの騒音、遮光、座席の配置等に注意する。2.監督上の対策
試験監督体制を徹底的に見直し、監督者が具体的に対応できるよう、「監督者要領」の見直しと監督者への徹底、試験中の巡回方法などに万全を尽くす。3.受験者への対策
受験者に対しては、募集要項、受験票送付時、試験場の掲示等により、受験マナー、携帯電話等の通信機器や電子機器類の取扱いおよび不正行為に関する事項について周知徹底を図る。4.その他
試験場・試験室近辺での警備強化および一部構内規制を図る。