九州大学 入試「女性枠」について取り止め
九州大学では、
2012(平成24)年度入試から実施を予定していた、同大理学部数学科における「女性枠(5人)」について、取り止めることにしたようです。
(九州大学/2011.05.19)(一部抜粋)理学部数学科における平成 24 年度一般入試(後期日程)の変更について
//内 容//
平成22年3月に、理学部数学科においては、優秀な女子学生の獲得に向けた取組として、平成24年度入試から、一般入試の後期日程における募集人員の一部(5人)を女性枠に設定した入試を実施することについて公表しておりました。
理学部数学科において、女性枠入試の導入を計画した意図は、数学分野で女子学生の志願者・入学者の増加を図ることが、社会における女性研究者の比率を増加させることに繋がり、このことは、男女共同参画社会形成のための措置であると考えていました。
女性枠の導入を公表後は、様々な反響がありましたが、その中で、女性枠入試は、法の下の平等の観点から問題があるのではないかとのご意見があり、このまま女性枠入試を実施した場合における社会的影響や入学した学生の精神的負担などを総合的に判断しまして、理学部数学科における一般入試後期日程の「女性枠(5人)」を取り止めることとしました。
理学部数学科の女性枠を目指していた高校生等の皆様や高校等の関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫びいたします。
なお、平成24年度入試の「一般枠 B」における実施教科・科目等は、以前に公表しておりました「女性枠」のそれと同様にしております。
九州大学としましては、今後とも、男女共同参画の推進や女性研究者増加の推進などに努めるとともに、理学部数学科においては、女性の志願者増を図るべく引き続き努力を続けることにしています。