2008年8月17日

沖縄国際大学 米軍ヘリコプター墜落事故から4年を迎えて

沖縄国際大学では、
米軍ヘリコプター墜落事故から4年を迎え、同大屋上への「NO FLY ZONE」文字のペイントなどの取り組み
を行うとともに声明を発表しています。

墜落事故からもう4年が経ったのですね。
大学にヘリが墜落するというニュースに衝撃を受けたのを今も覚えています。
この事故を風化させず、平和へとつなげてほしいものです。

(沖縄国際大学/2008.08.12)(一部抜粋)

米軍ヘリ墜落事件から4年を前に理事長・学長が報道関係者向けに会見

明日で、2004年8月13日の米軍ヘリコプター墜落事件から4年を迎えます。

2008年8月12日午前11時から、富川盛武理事長・学長が報道関係者向けに記者会見を行いました。
富川理事長・学長は声明文を読み上げ、今回記者会見を開いた理由として「事故直後、多くの政府・政党関係者が見えられ今後、こういった事故は起こさないと言われたが事故後も大学上空を航空機が飛行している変わらない現状を、メディアを通じて発信すべきだと考えた」と語りました。

また今回、本館屋上に、大学上空を普天間基地を使用する航空機が飛行しないようメッセージを込め、「NO FLY ZONE」とペイントを行ないました。ヘリが墜落したアカギ周辺にも同様に「NO FLY ZONE」と書かれた横断幕、学長声明文を掲示いたしました。

4年を迎えるにあたっての取組みは以下のとおりです。

1.「沖縄国際大学への米軍ヘリコプター墜落後、4年を迎えて(声明)」の発表
2.「普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止要求」を関係機関へ送付
3.墜落現場跡地への「NO FLY ZONE」横断幕と声明文の掲示
4.本館屋上への「NO FLY ZONE」文字のペイント



発表された声明は以下のとおりです。

(沖縄国際大学/2008.08.12)(抜粋)

沖縄国際大学への米軍ヘリコプター墜落後、4年を迎えて(声明)

沖縄国際大学に米軍ヘリコプターが墜落して、早4年になった。事件直後から、理不尽で悲惨な事件に対し米軍をはじめ関係機関に強く抗議し、飛行中止を求めてきた。しかし、未だ本学の上空を飛行し、問題解決がなされていない現状を憂い、ここに改めて、普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止とともに、普天間基地の一日も早い閉鎖・返還を関係機関に要求する。

2004年8月13日午後2時20分頃、本学本館(1号館)ビルに米海兵隊所属のCH-53D型ヘリコプターが墜落・炎上した。この事件により、本学の中枢である本館が使用不能となり、大学の機能が麻痺する事態に陥った。この理不尽、不条理極まりない事件は大学のみならず、すべての県民、すべての国民を恐怖に陥れ、メディア報道により世界を震撼させた。

事件後、米軍関係者が陳謝し、政府・政党関係者、その他多くの人が本学を訪れ、その際、「二度とこのような悲惨なことが起こらないように努力、協力する」とのことであった。しかし、多くの人々の抗議・要求をよそに、未だ本学上空を飛行している。遺憾至極である。大学は、もとより、静かな環境の中で勉学・研究をする場である。例え、いかなる国際政治論、安全保障論で飛行を正当化しても、大学の静寂・安寧を脅かし、生命すらも脅かす飛行は大学にとって認められない。

「安全、安心、平和」は思想、信条を超えて万人の求めるところである。本学は、地域に根ざし、世界に開かれた大学として、地域と経験を共有しつつ連携して、「安全、安心、平和」のために、普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止を今後も求めて行きたい。

[関連サイト]
米軍ヘリ墜落事件 - 沖縄国際大学

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