2008年7月19日

「微量採血用穿刺(せんし)器具」の不適切な使用

「微量採血用穿刺(せんし)器具」の不適切な使用が、
各大学、各医療機関から公表されています。

いくつかご紹介しておきます。

(天使大学/2008.07.08)(一部抜粋)

「微量採血用穿刺(せんし)器具」の不適切使用に関する報告とお詫び

2008年5月に島根県内の医療機関による「微量採血用穿刺(せんし)器具」の不適切な使用に関する報道がありました。その後も全国で同様の使用事実が報告され新聞、ニュース等で報道されています。このことについて厚生労働省が全国の医療機関等に対して調査を開始し使用実態の確認を行っているところです。

過日、本学に対しても調査の要請があり、調べたところ、不適切な使用の事実が確認されました。

看護学科では2004~2007年度の成人看護学領域の演習において、栄養学科では、1995~2007年度「生化学実験」、「生化学実験Ⅱ」、「食といのちのゼミ」の実験・演習において血糖値測定演習の目的で「微量採血用穿刺(せんし)器具」を問題となっている使用方法で実施していました。

実験・演習実施にあたって、器具の消毒はもちろんのこと、針を1人ひとり交換する等、その取り扱いには厳重な注意を払っておりましたが、数人に1セットの器具を使用したことは事実です。この問題に関して本学は、厚生労働省・文部科学省の関係機関に事実を報告しました。...(略)...

(北里大学/2008.7.11)(一部抜粋)

在学中の演習・実習における微量採血のための穿刺器具の不適切な使用について(お詫び)

 このたび,在学中の演習・実習における微量採血のための穿刺器具の取扱いについて,文部科学省,厚生労働省関東信越厚生局の要請に基づき学内調査をしたところ,次の不適切な使用事実が把握されました。

 調査対象となった穿刺器具は,針の周辺部分がディスポーザブルタイプでないもので,このタイプの穿刺器具は単回使用に限られ,複数人への使用が禁忌となっています。調査の結果,これらの器具を用いた下記の演習・実習においては,針は個人の使用ごとに交換しており,直接穿刺による感染の危険性は低いと考えられますが,針の周辺部分に付着する血液からの感染が否定できないと判断されます。

 このような不適切な使用をしたことについて,卒業生の皆様には多大なるご迷惑をお掛けし,深くお詫び申し上げます。使用年度に該当する下記の卒業生の皆様には,すでにお詫びとともに本学の対応についてお手紙によりお知らせしておりますが,お手元に届き次第,該当情報をすみやかに大学または学院までご連絡下さいますよう伏してお願い申し上げます。

(県立広島大学/2008.07.03)(一部抜粋)

採血用穿刺器具(針の周辺部分がディスポーザブルタイプでないもの)の使用に係る血液検査の実施について ~卒業生の皆さんへ~

既に新聞報道等でご存知のことと思いますが,個人使用に限られる血糖値測定用の微量の採血用穿刺器具(針の周辺部分がディスポーザブルタイプでないもの) について,本学の実習においても,次のとおり針は交換していたものの,針の周辺部分は消毒し複数の学生に使用するという事例がありました。ここに,卒業生の皆さんには,深くお詫び申し上げます。

今回の事例については,大学として血液検査を実施することとし,対象の卒業生の皆さんには,既にお詫びと血液検査をお願いする文書を発送したところですが,次の実習科目において穿刺器具を使用された方又は使用したかどうか記憶がない方で,大学からの文書がお手元に届いていない方は,連絡先にお問い合わせください。

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