愛媛県立医療技術大学 過去に実習で採血器具の使い回し
愛媛県立医療技術大学は、
平成9年から平成20年5月までの間、同大学看護学科の学内実習にて採血器具の使い回しをしていたと発表しています。
(愛媛県立医療技術大学/2008.06.11)(一部抜粋)皆様方もご存じとは思いますが、先般より全国的に病院・診療所・医療職養成施設での採血器具の使い回しについてマスコミ報道がなされており、本学の卒業生・在校生をはじめ保護者の方々や関係者の皆さまにはご心配をおかけしているのではないかと思います。
本学におきましても、そのような事例がないか調査をいたしました結果、看護学科成人看護学分野の自己血糖測定技術取得を目的とした学内実習で、平成9年から本年5月まで採血器具の使い回しをしていたことが分かりました。
学内実習時には採血針は1回ごとに交換し、皮膚に接触する先端カバー部分はアルコール消毒を行っていたことから、肝炎ウイルス等の感染の可能性は極めて低いものと思われます。さらに、本学では短期大学時代は毎学年、大学に移行後は入学時に全員B型肝炎ウイルスの抗原・抗体検査を行っております。四年制大学の学生におきましては、感染の危険性のある抗原陽性者は一人もいませんでした。また、短期大学卒業生につきましても書類が保存されている第一看護学科平成12 年度以降入学生、第二看護学科平成15 年度以降入学生において同様の結果でした。記録が残っていない卒業生につきましても、毎年B型肝炎のウイルスの抗原抗体検査を実施しており、その都度結果について指導をしてきました。
上記のように、卒業された皆様方が、本学在学時の学内実習で採血器具の使い回しにより肝炎等に感染した危険性は非常に低いとは考えておりますが、ご心配の方もいらっしゃるのではないかと思います。
本学におきましては、今回の事例に関する対策委員会を立ち上げ、学内実習が終了している3、4年生に対する血液検査の実施、卒業生に対する相談対応などを計画しております。...(以下略)...