2007年12月12日

オンライン学習大学ネットワーク

eラーニングに携わる教員による「オンライン学習大学ネットワーク」が結成されたようです。

2007.11.01時点では107の大学の教員が参加しており、
同ネットワークは、コンテンツの共有や、eラーニングの拡大などの活動を行うようです。

(メディア教育開発センター/2007.11.01)(抜粋)

コンテンツ共有の大学連合設立

 eラーニングのデジタル教材(コンテンツ)を多くの大学が融通し合い、大学のeラーニング活用を拡大しようと、100を超える大学のeラーニングに携わる教員らが「オンライン学習大学ネットワーク」(会長、鈴木恒雄金沢大学教授)を結成、設立総会が11月1日、NIMEで開かれた。大学の教職員や企業のeラーニング担当ら60人が参加し、大学のeラーニングシステム、コンテンツなどについて現状を報告、「オープンソースの学習管理システムを使った配信方式の開発、改良を行う」「大学が所有するコンテンツ、大学のコンテンツニーズを調査する」などの活動方針を決めた。
 
 「オンライン学習大学ネットワーク」は、語学教育、基礎科目教育、初年次教育、リメディアル教育など多くの大学が共通に使えるコンテンツを作成した大学が、コンテンツを持たない大学に提供する仕組みを作り、eラーニング活用を進める。コンテンツを融通し合うことで、教員の負担を減らし、eラーニングを活用した効果的な教育を進めようとNIMEの小野博教授が呼びかけ、多くの大学の教員が応えて実現した。
 
 「ネットワーク」には1日現在で、全国107の国公私立大学の教員が参加した。
 
 実現の背景には、オープンソースの学習管理システムを使って、パソコン1台程度の簡易な機器でも、コンテンツを配信するシステムが構築できるという技術的な環境が整ったということがある。オープンソースの学習管理システムを採用する大学も増えており、「ネットワーク」設立には、そうした流れを生かしてeラーニングの拡大を図ろうという狙いもある。
 
 設立総会では、NIMEの清水康敬理事長が「NIMEは大学のeラーニング支援に取り組んでおり、このネットワークを重要なものと考えています。先生方の要望をいただいて、支援していきたい」とあいさつ、「ネットワーク」会長の鈴木金沢大学教授は「eラーニング実施大学を500増やし、eラーニング実施大学を2倍にという国の目標実現に貢献したい」とあいさつした。この後、小野教授から、設立の趣旨や活動計画が報告された。
 
 さらに、金沢工業大、名古屋工業大、三重大、熊本大、山梨大、金沢大、佐賀大、鹿児島大がeラーニング実施の状況やシステム開発や運用、コンテンツ開発の現状やコンテンツ共有による大学の経営戦略などについて報告した。
 
 その後、大学のeラーニングの支援のため、NIMEが設けたスタジオを見学した。スタジオには簡単に講義を収録できる機器と環境、コンテンツ編集のシステムが整っている。ここでNIMEが大学教職員のコンテンツ作成の研修を開くほか、コンテンツ作成する大学に提供する。

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