2007年10月22日

大分大学 非公認学位での採用により雇用契約を取消

大分大学では、
採用条件である「修士号」を取得していなかったとして、准教授との雇用契約を取り消したようです。

この准教授は、
アメリカの認証機関が正規の大学として認めていない大学の学位で、「学位記」など必要書類を提出していたそうです。

(大分大学/2007.10.19)(抜粋)

真正な学位と紛らわしい呼称等の取得者への対応について

平成19年7月に文部科学省から「真正な学位と紛らわしい呼称等についての大学における状況に係る実態調査について」の照会があり,本学の状況を調査したところ,下記のとおりの結果となりました。本学において,今回のような事態が起こったことは,非常に残念であり,誠に申し訳なく思っています。真正な学位を授与する機関である大分大学としては,今回のような真正な学位を発行する正規の大学等として認められていない機関の学位については,これを学位として認めることはできません。しかしながら,選考の段階でこのことが判明しなかった点で,本学の教員採用時の調査不足は否めず,真摯に受け止める必要があり,大いに反省すべきことと思っています。今後は,二度とこのようなことが起こらないように,教員採用時の審査を一層厳格化していきたいと思います。

1.事実の内容
真正な学位を発行する正規の大学等として認められていない機関の学位(修士)により採用した工学部准教授が1名いることが判明した。

2.本学の対応
真正な学位を授与する機関である大分大学としては,真正な学位を発行する正規の大学等として認められていない機関の学位については,学位として認めないという立場から,公募時に応募資格として記載した「修士号以上の学位を有する方」という採用条件を満たしていないため、当該者との雇用契約を取消すこととし,本人からの辞職願を受理しての合意解約とした。なお,本学の資格審査時の責任者である工学部長にも厳重注意を行うこととした。

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