職員の声-職員採用関連のページから・・・(1)
企業のサイトを見ると、「先輩社員の声」というようなコンテンツをみることができます。
これは社員の募集・採用にあたり、組織内の雰囲気などイメージをつかんでもらうためのものだと思います。
同じように大学でも、「先輩職員の声」というようなコンテンツを用意している大学もあるようです。
これから3回(予定)にわたりいろいろな大学の「先輩職員の声」をご紹介します。
(北海道大学)(一部抜粋)北海道大学総務部人事課給与第一係 2006年10月採用
// 国立大学職員を志望した理由//
在学中に、大学職員の方から課外活動に関する様々なサポートをしていただいたことがきっかけで、この仕事に興味を持ちました。また法人化に伴ってそれぞれの国立大学が独自の取り組みを進めていることを知り、今後社会の中でますます重要な役割を担っていくであろう「大学」のより良い環境づくりや魅力づくりに私もぜひ携わっていきたいと思い、志望しました。
// 国立大学法人への印象で採用後に変わった点//
大学職員の仕事というと、学生課窓口のように学生とじかに接するもの以外の仕事についてはなかなかイメージしづらいのではないかと思います。最初は私自身もそうだったのですが、実際に職場に身を置いてみると、これまで外側から見えていたのは大学職員の業務のうちほんの一部分だったということを実感しました。
一つにとらわれず、多種多様な業務の経験や人との出会いをとおして幅広い視野を養っていけるという点は、大学職員の大きな魅力だと思います。
(同志社大学)(一部抜粋)情報システム課 2004年4月採用
大学職員というと、学部事務室など学生と接する部署をまず想像されると思いますが、大学の組織の中には学生と直接接することの少ない部署も数多く存在します。情報システム課もその一つであり、私が担当している業務の一つに学内の情報基盤整備があります。「縁の下の力持ち」という言葉があるように、情報基盤整備とは演劇に例えていうなら舞台整備にあたります。現在、学内では科目登録や蔵書検索、就職情報検索といった様々なシステムが利用されていますが、それを常に安全かつ快適に利用できるネットワーク環境を整えるのが私達の仕事です。私達の仕事自体は観客(=利用者)の目に触れることはありませんが、舞台を作り上げる上では必要不可欠なものです。
また日常業務の中では、日々進歩する技術に対応した専門的な知識が必要になります。私自身、この部署に配属されるまで専門的な知識を持っていたわけではありませんので、日々の業務を行う中で試行錯誤しながら知識をつけています。しかし、そうして得た知識をもって利用者支援を行い、新たなシステムを構築することにより、学生・教職員がネットワークシステムを有効活用し、研究や社会活動に役立てることができれば、大学教育に、ひいては社会に貢献することにつながり、それは自分にも充実感・達成感となって返ってきます。
大学職員の業務には表面的に目立たず、目標を見出しにくい面もあります。しかし、個々に与えられた役割を認識し、自ら「やりがい」を探すことで、教育研究や社会に貢献していけるものだと思います。そのような前向きな姿勢を持てる方と共に働けることを楽しみにしています。
(立教大学)(一部抜粋)リサーチ・イニシアティブセンター 2003年12月採用
//立教大学職員になろうと思った理由を教えて下さい。 //
現在、大学業界にはいろいろな意味で危機が訪れていますが、逆にこのような時こそ個々の能力を最大限に発揮できるチャンスなのではないでしょうか。私が立教大学職員になろうと思った理由は、このようなチャンスの到来にあって、私のこれまでの経験や知識・スキルが最も活かされる職場はまさに大学なのだと思ったからで、さらに言えば、他のどの職場よりも自分自身の自己実現が図れる場所であると感じたからです。
私は銀行員時代にそれこそ銀行業界の危機に直面したのですが、この時に多くの非定型的な仕事や容易ならざる事態に対応してきました。この時の経験に加え、銀行員として培ってきた経営や財政に対する物の見方、折衝力、コミュニケーション力、関係構築力などの知識・スキルが、これからの大学の経営活動を支えるためにきっと役立つものになると感じていました。さらには、自らが多少なりとも大学のため、ひいては社会のために貢献することができたとしたら、己の人生に多くの喜びがもたらされるような気がしていたのです。
大学が立教大学でなければならなかったのは、これはもう私の直感ですね。
//大学改革の渦中にある者として、どのような視点、能力が必要と感じていますか?そのためにどのような努力をしていますか?//
大学といえども一つの組織体だという視点を持つことが大事です。民間企業の世界では、世の中の動きを先読みし、的確に対応できた企業だけが生き残っていくことは自明のことですが、この構図は大学という組織体にもあてはまるように思います。大学改革の渦中にあって、私たち大学職員は、学生、企業などをはじめとする社会が大学に何を求めているのかを探り、分析・検証を重ね、それを具現化できる能力を備えることが必須です。
一方で、昨今はあまりにも情報が増え過ぎて、物事の全体像を把握することが困難になってきているように感じます。このような中、自分なりの情報入手・活用の方法を持つことは大事です。例えば、私は新聞を読むにしても、ただ漫然と記事に目を通すだけではなく、世の中の動きや現在起きている出来事が社会はもとより大学業界にどんな影響を与えることになるのか、さらには起こり得る事象に備え、自らの行動にどう落とし込んだらよいのかを自分なりに考えるようにしています。