同志社大学 「今,いのちを考える」
同志社大学では、
2007年春学期より、全学共通教養教育科目として「今,いのちを考える」という科目を始めているようです。
京都府宇治市でおこった女児殺害事件で同大に在籍していた学生が殺人罪などに問われた(懲役18年/2007.03.06京都地裁)ことなどもあり、命の大切さを学ぶためこの科目を開講したようです。
(同志社大学)(一部抜粋)2007年度 84165-008 ○学際科目1-8(今,いのちを考える) 2単位 春学期
//概要//
本講義は「いのちとは何か」という問題について,宗教,哲学,倫理,心理学,福祉などの視点から紹介,分析,考察することを通して,受講者一人一人が自らの生命観や人生観を多面的に省察するための契機を示唆することを目的とするものである。現代社会に生きる私たちは,高度な科学技術や膨大な情報に取りまかれた生活を送る一方で,人間にとってもっとも基本的なことがらである生きる意味や生の根拠について充分に考える機会や状況をむしろ奪われつつあるようにさえ思われる。自分の命であれ,他者の命であれ,かつて様々な社会や文化においていろいろな教訓やタブーを通して伝えられてきた「いのち」についての大切な知恵や規範,倫理は,今日の私たちにとってもはや過去のものになってしまったのだろうか。「なぜ生きるのか」「なぜ殺してはならないのか」「そもそも,いのちとは何なのか」...。受講者はこうした問いを共に考え,そして自らの見解を形作っていくことが求められる。