2007年5月23日

北里大学 放射性同位元素を含む洗浄廃液を一般排水に誤って排水

北里大学において、
放射性物質を扱った器具を洗浄した廃液を、誤って一般排水に流していたようです。

(北里大学/2007.05.17)(一部抜粋)

北里大学獣医学部における放射性同位元素を含む洗浄廃液の誤排水について(お詫び)

 北里大学獣医学部(青森県十和田市)のアイソトープ研究施設(以下RI施設)において使用していた放射性同位元素を含む洗浄廃液の一部が,一般排水に誤って排水されていたことが平成19年5月14日(月),本学の調査により判明しました。

 この原因は,RI施設に11あるRI汚染流しのうち,一つの配管が,放射性廃液用の流しと一般用の流しの間で取り違えて接続されていたことによるものです。誤排水は,放射線取扱主任者と放射線管理室員とが,排水設備が古くなっていることもあり詳細に検査する目的で12日(土),水道水による通水試験を実施したところ,一カ所の放射性廃液用の流しからの水がRI棟の貯留槽に流れ込むことを確認できなかったので,さらに詳細な調査を14日(月)に行い,直接,一般雑排水の経路に流れ込んでいることが確認されました。

...(略)...

これまでの経緯】
1.5 月12日(土)に放射性廃液用流しからの水が一般雑排水の経路に直接流れ込んでいることが確認されたのち,ただちにRI施設の利用を完全に中止するとともに,文部科学省の緊急連絡システムを通じて,RI施設の使用を中止したことと,12日(土),洗浄用排水系統に異状があることをFAXにて送信しました。

2.5月14日(月)に電話で文部科学省に口頭で報告し,文部科学省の指示を得ながら水道水による通水試験と配管系統の目視検査などを実施し,さらに5月15日(火)と16日(水)に文部科学省の立入検査を受けました。
 その結果,許可申請時(昭和49年)の放射性排水配管図面と施工図面の食い違いがあり,一つの配管が放射性廃液用の流しと一般用の流しの間で取り違えて接続されていたにもかかわらず,それに気づかないまま,放射性廃水を直接,一般雑排水に排水していたことが,最終的に判明いたしました。

(文部科学省/2007.5.17)(一部抜粋)

放射性同位元素を含む洗浄廃液の誤排水について

  平成19年5月14日(月)、学校法人北里学園 北里大学獣医学部より文部科学省に対し、同事業所において使用していた放射性同位元素を含む洗浄廃液を誤って一般排水に直接排水していた可能性がある旨連絡がありましたのでお知らせします。このため文部科学省は、15日(火)及び16日(水)に同事業所に対する立入検査を実施しました。その結果、廃液に含まれる放射性同位元素の濃度は低く、法令に定められた濃度限度を下回っていたと推定されることから、環境への影響はないものと考えられます。

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