2006年12月19日

秋田大学 核燃料物質約1000グラム発見

秋田大学で、核燃料物質約1000グラムが見つかりました。
原子炉等規制法という法律により、300グラム以上の核燃料物質を使う場合は、文部科学大臣の許可が必要なのですが、許可を取っていなかったもようです。

(文部科学省/2006.12.11)(一部抜粋)

使用の許可を要する数量の核燃料物質の発見について

本日、当省に対し、秋田大学から、学内の一斉点検の結果、教育文化学部において、使用の許可を要する数量の核燃料物質が発見されたとの連絡がありましたのでお知らせします。
 当省は、発見された核燃料物質が安全に保管されていること、当該物質による放射線障害のおそれ及び環境への影響のないことを確認するとともに、同大学に原子炉等規制法に基づく所要の手続きを行い、適切に管理するよう指導しました。
 また、同大学の安全管理体制が不適切である旨厳重注意を行うとともに、当該物質の発見の経緯及び一斉点検に関する詳細な報告並びに安全管理のあり方についての検討を求めました。


文部科学省のサイトに掲載されている情報によりますと、
今回の発見に至った経緯はコチラ↓


●秋田大学では、使用の許可を必要としない数量の核燃料物質が複数回発見されたことから、学内の一斉点検(平成18年12月1日~7日)を実施したところ、12月4日及び5日に、同大学手形キャンパス教育文化学部3号館2階化学第3実験室(206号室)において、上記の多数の試薬瓶に入った核燃料物質が、段ボール箱に収納された状態で発見された。

●当該段ボール箱について、当該室の管理者は平成11年度末に行われた教育文化学部3号館の改修工事終了後から発見場所である化学第3実験室にあることを把握していたが、箱の外観等から核燃料物質とは認識していなかったとしている。その後、当該段ボール箱は、開封されることなく同室に保管されていた。

●汚染検査により、発見場所及びその周囲に汚染は認められず、また、線量測定により、当該段ボール箱の表面で3.0マイクロシーベルト毎時、1メートルの地点で0.15マイクロシーベルト毎時であり、当該場所における立入り時間から健康への影響はない。

●同大学は、文部科学省に対し、12月6日に上記発見について連絡するとともに、12月11日に、一斉点検の結果上記発見物以外の使用の許可を必要とする数量の核燃料物質は発見されなかった旨連絡した。

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