2006年9月18日

職員評価と賃金の連動は、大学に何をもたらすか―龍谷大学の事例から―

大学評価学会の「大学評価学会通信」の第10号に興味深いものを発見しました。

「職員評価と賃金の連動は、大学に何をもたらすか―龍谷大学の事例から―」というタイトルです。


(大学評価学会)(一部抜粋)

大学評価学会通信第10号
職員評価と賃金の連動は、大学に何をもたらすか―龍谷大学の事例から―

その1―なぜ、職員評価システムを導入するのか、大学執行部は、職員の働きぶりをどう見ているか―

多くの大学が、事務機構改革の一環として、職員評価と賃金を連動させる計画を持っていることは、ご存知のことと思います。この間、私たち龍谷大学の教職員有志は、この問題の危険性、重大性に鑑みて、教員評価制度のあり方とともに、大学評価の最重要課題と位置づけております。
私は、この問題に、今、大きな危機感を抱いています。経営学部で経営心理学を担当し、目標管理や人事考課の問題にかかわってきた者として、職員評価と基本賃金の連動という問題は、看過できない多くの問題を含んでいると思っています。企業における経験(目標管理と成果主義賃金の導入)は、その多くが失敗し、その見直しを示唆しています。営利を目的としない大学という組織が、しかも「共生きを目指すグローカル大学」を標榜し、また、建学の精神を日夜体現していこうとする龍谷大学が、なぜ、企業と同じように差別的評価によって人を処遇しようとするのでしょうか、大きな疑問を感じています。
以下に、私の疑問に思うことを率直に述べ、大学評価学会での議論の素材となれば幸いに存じます。

まず、第一の疑問は、今、なぜ職員評価システムを導入し、賃金と連動させるのか、という疑問です。それと関連して、大学執行部は事務職員の働きぶりをどう見ているのかという疑問です。...(以下省略)...

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