2005年10月 2日

芝浦工業大学 長野県岡谷市が誘致断念

長野県岡谷市は、芝浦工業大学の新学部設置誘致を断念しました。

この長野県岡谷市は以前にも大学の誘致を検討したようですが、そのときも断念しております・・・。

大学が誘致できれば、人も増えます。商業が活性化する。
そんな潤いをあたえることができるのですね、大学は・・・。

(長野日報 (Nagano Nippo Web)/2005.09.30)

芝浦工大の誘致断念 岡谷市長表明

 岡谷市の林新一郎市長は29日の市議会全員協議会で、芝浦工業大学(東京都港区、藤田幸男理事長)に検討を依頼していた同市への新学部設置について、大学側の回答を受けて「誘致を断念せざるを得ない」とする考えを明らかにした。芝工大とは従来の産学連携を継続することで合意。今後の4年制大学誘致については「まったくの白紙」としており、同市のまちづくりは新たな局面を迎えた。

 全協には芝工大の岡本史紀常務理事と石渡朝男理事が出席した。

 冒頭、岡本常務理事が今月12日に市へ提出した「新学部誘致に対する回答書」を朗読し、「新学部進出は困難」とする大学の結論を伝えた。要因として▽豊洲新キャンパスの来年4月開設に伴う多額の借入▽既設学部の改編▽2007年の全入時代到来▽少子化による志願者の減少―などを挙げた。

 林市長は議員の質問に答える形で「5年近く相互に取り組んできたが、苦汁の決断に至った。まことに残念。心配を掛けた市民に申し訳ない」と述べた。

 今後の大学誘致に関しては「まったくの白紙。永久に誘致しないというのは忍びない。情勢や経済、時代の変化により機運が高まるかもしれない。関心を持っていきたい」と、消極的な態度を見せた。

 同市の長期計画に盛った新学部設置に関する項目を見直す方針も示し、候補地だった湯殿山には新学部と並行して模索している優良企業の誘致に取り組む。

 大学誘致は、1998年5月に学校法人豊南学園(東京都豊島区)が大学設置を市に申し入れたことが発端。市は民間リゾートが破たんした湯殿山の約6ヘクタールを19億5000万円で取得、大学建設用地としたが、翌年8月に「市民の理解が得られない」として学園が計画を断念した経過がある。

 直後の同年11月、市は芝工大へ進出を要請、新学部設置の可否を判断するための調査が開始された。一時は江崎玲於奈前学長案の生命系学部設置計画も浮上したが、大学側としての方針決定が長期化。議会や市民には市長に断念を促す声が高まっていたが、「大学誘致は市民の悲願」として大学の最終結論を待って決断した。

 湯殿山がある今井区の丸山倍男区長は「こうなるだろうと予測していた。時代の流れや状況を考えると仕方ないと思う」と冷静に受け止めていた。製造企業104社で誘致運動を展開した岡谷市工業ネットワークの発起人、永田修平さんは「残念。工業立市を目指す岡谷には工業系、技術系大学が必要だ。芝工大と培った交流をさらに深めながら今後も大学誘致運動を継続していきたい」と話していた。

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岡谷市

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