2005年8月13日

平成17年度学校基本調査の速報

文部科学省からH17年度の学校基本調査の結果が公表されました。

(文部科学省)

平成17年度学校基本調査速報

大学の職務別職員数などの調査結果がありますが、大学の事務職員は72385名もいるんですね(驚)

大学の職員というくくりだと、178723名も。
これには医療系も含まれていますから、大学病院の看護士さんも含まれているということでしょうか・・・。
(詳しい方教えてください)

あと、気になったところが一つありました。
在学生の人数です。

学校基本調査では、小学校,中学校,高等学校も対象になっていますので、これらの状況もみることができますが、小学校,中学校,高等学校の在学者数は減少しています。高等学校においては前年度より11万人も減っています。

そこで、大学の在学者数なんです・・・

大学(大学院を含む)の学生数は前年度より5万6千人も増加しているんですよ。

ようは大学への進学率ですね。これは最近のニュースでも話題になっていますが、50%を超えています。

18歳人口の減少により、大学経営は厳しくなると言われていますが、進学率の上昇によって、ある程度は(ある程度ですよ)なんとかなるんじゃないかと、楽観的に考えています。私は。

もちろん、どこの大学も安心できるというわけではなく、受験生(高校生)からみて魅力のない大学・学部は、もちろん経営は厳しくなるでしょうね。

ようは、大学間の差が出てくるということだと思います。




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コメント[2]

すいません、確か職場から登録してあったと思うんですが、mixiのHNで書き込ませていただきます。不適当なら削除してください。

教務的な視点から言うと、進学率の上昇は、「それまで来るはずなかった水準の学生」の増加を意味します。理工系で言うならば「微分積分の出来ない学生」に象徴される学生達です。彼らについて、大規模文系大学は基本的に教育は提供しているだけですので、何も学ばずに卒業されても痛手はないのですが、理系ではその様な学生の授業不適応が顕著なもんだになり、以下にフォローアップしていくかが現実に問題になります。これに掛かる費用は膨大であり、カリキュラム改革なども事務費用を考えると相当額が支出されます。
なので、進学率上昇は、少なくとも理工系の積み重ねが必要な学問分野では経営の足しにはなりませんのです。

そうですね。
定員割れを起こしそうな学部、起こしている学部は、入試の成績での選抜がなかなか難しいという状況はあると思います。学部の水準(偏差値?)を下げてでも、定員を確保する、という状態にもなっていると思います。

理系大学は、国内の研究機関のひとつとして位置づいていると思うので、痛手を受けるかと思いますが、
文系大学は、ある意味高校の延長線上のような雰囲気になってしまうかもしれませんね。