講演での発言には細心の注意を。
講演会などでの発言にはみなさん注意しましょう。
ちょっとしたリップサービスのつもりでも、あとあとそれが問題になったりするかもしれませんよ。
(毎日新聞)米国の名門、ハーバード大学の人文科学部教授会は15日、ローレンス・サマーズ学長に事実上、不信任を突きつける決議を採択した。同学長が1月の講演で、女性差別ととられかねない発言を行ったのを機に、その強引な大学運営にまで批判が及んだ結果だ。決議に拘束力はないが、約370年の歴史で初めての出来事で、騒ぎはさらに拡大する様相だ。
騒ぎは1月14日、サマーズ学長が講演で、優秀な科学者に女性が少ないのは「生まれつきの性差による」と語る一方、「数学や科学のテストで、いい点を取る女子学生(の数)は男子学生より少ない」などと話したのが発端だ。内外の猛反発を受け、学長は謝罪した。
クリントン政権時代には財務長官を務めたサマーズ氏は、4年前の就任以降、キャンパス拡張計画や科学研究目標の改善など矢継ぎ早の改革に着手。歯に衣(きぬ)着せぬ発言や脅迫的ともいえる大学運営の手法に対する不満が頂点に達していた。
人文科学部教授会で採択された決議は「サマーズ学長の指導力は信任を欠いている」と指摘しており、218人が賛成、185人が反対した。反学長派のマトリー教授は「辞任以外の手段はない」と強硬だ。
(2005/03/16)