世界の大学入試
世界各地で大学に関する問題やニュースってあるものですね。
私が気になったのは、ロシアの大学は口頭試問ということです。
(毎日新聞) 世界の大学入試:改革反対デモや裏口、カンニング...(一部引用)■ロシア
ロシアの大学数はソ連崩壊後、大幅に増えた。旧ソ連全体の大学総数は680校だった。現在、ロシアでは国立校620を含め、大学の数は国公私立を合わせ約3200校。04年の実績では約280万人が大学入試を受け、入学できたのは半数だ。
難関は、モスクワ大学、モスクワ国際関係大学、サンクトペテルブルク大学などの国立名門校。最近、これらの大学の入試担当官を家庭教師に雇って、受験準備させることが広がっている。
ロシアの大学入試は口頭試問が主体。入試前に担当教官に1対1の指導を受ける。有利になるのは疑いない。この家庭教師の時間給は25ドルが相場。国民の平均月収200ドルのロシアで、薄給の大学教員には格好の副業だ。
裏口入学も横行。ある大学生は「有名大の相場が1万ドル」と話す。大学に行けば徴兵猶予になることも、進学熱が高まる理由の一つ。ロシア政府は昨年末、大学生の徴兵猶予を撤廃する方針を明らかにしたが、国民の不評を買っている。
■中国
中国では毎年6月に「全国統一試験」が行われる。かつては中央政府がすべてを管理したが、最近は地方政府に権限を移譲。北京市など10省市余りは試験問題の自己作成が認められている。中国教育省が最近発表した「全国統一試験大綱」によると、05年の統一試験は問題作成の面で更に自由度が増すという。
大綱では「教科書中心の試験内容」の徹底もうたわれた。「高校生の負担軽減」が狙いだが、市民の間では「一向に改善されない」と批判が根強い。
大学の募集定員は高等教育強化の方針の下で急増。90年の61万人、99年の160万人から04年は447万人にまで増えた。05年の募集定員は475万人。04年の進学率は19%、在学者は2220万人で、大学大衆化の時代を迎えている。
ただ、農村部では受けられる教育のレベルが低く、大学合格率が低いのが実態。増大する大卒者の就職難も社会問題化している。04年の就職率は73%(前年比3ポイント増)だが、今後も卒業生の数は増え続けるため、就職率は上昇しそうにない。
(2005/02/28 23:52)