2022年5月27日

教育未来創造会議「第一次提言」を受けたこれからの大学に関する大臣メッセージ

教育未来創造会議において、「我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について(第一次提言)」が取りまとめられたことを踏まえ、文部科学大臣メッセージが発表されました。

(文部科学省/2022.05.24)(一部抜粋)

教育未来創造会議「第一次提言」を受けたこれからの大学について
(進学者のニーズや人材需要に対応するための学部再編と理系女子学生の活躍促進について)

去る5月10日(火)、内閣総理大臣を議長とし、私が議長代理を務める教育未来創造会議において、「我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について(第一次提言)」が取りまとめられました。この提言は、我が国が置かれている現状や人材育成を取り巻く課題を踏まえ、基本理念、在りたい社会像、目指したい人材育成の在り方を整理した上で、
 ① 未来を支える人材を育む大学等の機能強化
 ② 新たな時代に対応する学びの支援の充実
 ③ 学び直し(リカレント教育)を促進するための環境整備
に特に焦点を当てて、今後取り組むべき具体的方策を取りまとめたものです。
...(略)...

これから大学を志す皆さん
 5年後、10年後に向けて大学が大きく変わっていきます。
 現在35%にとどまっている自然科学分野を専攻する学生の割合を5割程度まで引き上げることを目指します。入試も変わり、文系・理系の区別なく広く深い学びが評価されるようになります。また、学生の皆さんが安心して学びに注力できるよう、経済的な支援を含めてきめ細かな支援を行います。
 特に女子生徒の皆さん。これからの時代、女性が能力を発揮して活躍できる分野は限りなく広がっています。理系は「男性の職場」といった固定観念はなくなっていきます。ぜひ、大学でも自分自身が興味を持てる分野、得意な分野を徹底的に追求し、自らの可能性を広げていってください。
...(略)...

結びに
 私は、教育にかかわるあらゆる方々の英知を集結し、未来を支える人材を育むための大学等の機能強化に全力で取り組んでまいります。
 特に、意欲ある理系学生、女子学生などが広く社会で活躍できるようにするため、産官学が総出でそのような学生を応援するという機運を醸成するためにイニシアティブを発揮してまいります。
 また、現下の課題を踏まえた改革の方向性を理解し、前に進もうとする大学、変わろうとする大学に対して、集中的に支援をし、徹底的な構造改革を試みる大学を後押しします。
 さらに、特に中学生・高校生の皆さんには、文系か理系かの二者択一に陥らないよう、様々な学習をすることができる機会を御用意します。そのため、大学や産業界も含めて広く社会の御助力をいただき、社会総がかりで子供たちの学びや経験の場を創出します。


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