2017年12月12日

平成29年度教職課程認定大学等実地視察について(文部科学省)

文部科学省は、
今年度実施された教職課程認定大学等実地視察について結果などを公表しています。
今年度は現時点で1校のみのようです。

(文部科学省/2017.12.08)(一部抜粋)

平成29年度教職課程認定大学等実地視察について

//実地視察の目的//
教職課程認定大学等実地視察の目的は,教職課程認定大学実地視察規程(平成13年7月19日教員養成部会決定)及び指定教員養成機関実地視察規程(平成24年2月15日教員養成部会決定)に基づき,教員の免許状授与の所要資格を得させるための大学の課程の認定を受けた大学及び教員養成機関としての指定を受けた機関について,認定及び指定時の課程の水準が維持され,その向上に努めているかどうかを確認することである。

//概要//
○ 教職課程の実施・指導体制については,中央教育審議会答申等において,従来より教職課程を置く大学においては,教員養成カリキュラム委員会を設置し,教職課程のカリキュラムの充実や複数の教職課程間における科目の調整,教育実習の適切な実施,教育委員会との連携によるカリキュラムの改善等を図ることを提言している。

○ このため,教職課程は教員免許状という資格を授与するための課程であることに鑑み,全学的組織で定められた教育課程の編成方針のもと,教職支援センターなどの教職課程及び教員組織を点検する全学的組織や,ファカルティ・ディベロップメントなどの,個別の授業内容を点検し改善ができるような体制・仕組みを構築するよう求めた。

○ 教育課程,履修方法,シラバスについては,法令及び教職課程認定基準等の観点から是正すべき点が確認されたため,速やかに是正することを求めた。

○ 教育実習については,中央教育審議会答申において,一般大学・学部については,できるだけ同一都道府県内をはじめとする近隣の学校において実習を行うこととし,いわゆる母校実習については,大学側の対応や評価の客観性の確保の点で課題も指摘されることから,できるだけ避ける方向で,見直しを行うことが適当であるとことを提言している。

○ このため,
・教育実習は,大学等による教育実習指導体制や評価の客観性の観点から,遠隔地の学校や学生の母校における実習を前提とするのではなく,可能な限り大学等が所在する近隣の学校において実習校を確保することが望ましく,今後,地元教育委員会や学校との連携を進め,近隣の学校における実習先の確保に努めていただきたいこと
・やむを得ず遠隔地の学校や学生の母校における実習を行う場合においても,実習先の学校と連携し,大学等が教育実習に関わる体制を構築するとともに,学生への適切な指導,公正な評価となるよう努めていただきたいこと
 などについて求めた。

○ 施設・設備(図書を含む。)の状況については,教育に関する図書は充実していたものの,教員養成に必要な施設・設備,教育機器等については,今後より整備・充実するよう求めた。

○ その他,変更届の未提出・不備が判明していることから,法令違反の状態となることのないよう適切な手続きを行うとともに,教職課程を点検する全学的な組織及び体制の構築に努めるよう求めた。


トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://university-staff.net/mt/mt-tb.cgi/7491