筑波大学 障害学生向けの学習・休憩スペース「アクセシブルスタディルーム(ASルーム)」
筑波大学では、
自閉スペクトラム症のある学生など、感覚の過敏性のある学生が学習や休憩のできる「アクセシブルスタディルーム(ASルーム)」という施設を設けているようです。
(筑波大学)(一部抜粋)●ASルーム設置の経緯
大学では発達障害のある学生が増加しており、なかでも、自閉スペクトラム症(ASD)のある学生では感覚の過敏性のある学生も少なくありませんまた、オンライン授業が行われるようになり、発達障害に限らず、視覚や聴覚に関して疲労や過敏性を感じる学生もいます
なかには、感覚の課題により、本人の知的能力に問題がなくても、学習困難になることもあります
ですが、教室などの大学の学習環境では、多数派(マジョリティ)に合わせた学習環境で設計されている場合も多く、多様な感覚のある学生に対して個別にカスタマイズできるような環境設計の取り組みは行われていませんでした
そこで、障害科学を専門とする筑波大学人間系と、デザインを専門とする筑波大学芸術系の教員や学生と共同プロジェクトチームを2019年12月に結成し、国内外で取り組まれているセンサリールームを参考にしながら、「個人の多様な感覚特性に応じてカスタマイズできる1人用学習・休憩室」を考案しました
2021年7月に、共同自習室と1人用学習・休憩室の2室で構成される「アクセシブルスタディルーム(Accessible Study Room)」が完成しました
障害のある学生を中心に、個々の学生がそれぞれの好みや心地よさに合わせてカスタマイズしながら、自分にとって快適な感覚の環境を探し出し、自身の学習環境の構築に役立てられるようにしております